EC化率が上昇するにつれ、各企業が課題として抱える物流の問題。実店舗とECの在庫を効率良く回し、売上を向上していくための考えかたを紹介する連載です。第1回は、「今必要な3つのポイント」をテーマにお届けします。 ※本記事は、2020年6月25日刊行の『季刊ECzine vol.13』に掲載したものです。
初めまして、物流コンサルタント株式会社リンクスの小橋と申します。これまで、多くの企業へ物流の立ち上げから現場改善などの支援を行ってきました。
このコラムでは、リアル店舗とネット販売を融合した「オムニチャネル物流」について、その裏側をご紹介してまいります。ネット販売だけでなく、リアル店舗での販売を検討されている企業、さらにはリアル店舗からネット販売へ販売チャネルを広げていこうと考えている企業に向けて、役立つ情報をお伝えできればと思います。
今こそ考えるべき 物流の重要性
第1回は、「なぜ物流が大切なのか?」をテーマに、物流の役割や大切さについてお伝えします。
1962年、経営学者のピーター・ドラッカーは、ビジネス雑誌『FORTUNE』の論文で「物流は最後の暗黒大陸である」との名言を残しています。それは、経営において企画や販売など商流を議論することはあっても、物流は後回しにされてきたことの表れとも言えます。物流は単なるコストセンターとして見られ、費用面だけがクローズアップされてきたのが現実です。その証拠に、いまだに物流会社を見積りだけのコスト比較で決めている会社も多いことが挙げられるでしょう。
しかし、物流を新たな経営資源としてみなしている企業があります。それは、Amazonです。「ユーザーファースト」の名のもと、地球上で最も豊富な品揃えと商品供給力を維持するため、物流に巨額の投資をしています。mazonは、自社の強みが物流であることを認識しており、日々進化を遂げています。
さて、ここで考えてみてください。皆さんの会社の物流はどうでしょうか。自社の強みを活かす、もしくは大切なお客様にむけて、物流をきちんと機能させることができているでしょうか。
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株式会社リンクス 代表取締役社長 小橋重信(コバシシゲノブ)
アパレル会社でのブランドのMD含め運営にかかわり、会社上場から倒産を経験。その後IT会社を経て、物流会社OTSにて多くのファッション企業のtoB、BtoC、オムニチャネル物流の新規立ち上げから運用を行う。その後、物流コンサル会社リンクスを立ち上げ、クライアント企業の物流改善から改革のサポートを行う。
※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です
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