顧客と密な関係を築く接点として、既に定着しつつあるブランドアプリ。本連載は、株式会社ヤプリ 執行役員CCO 兼 エバンジェリストの金子洋平氏が、同社事例に限らず個性ある体験を生む各社へ施策の意図やそこから得た発見を聞いていきます。第2回は、2025年9月にリニューアルされた「MUJIアプリ」を運営する株式会社良品計画 取締役上席執行役員 宮澤高浩氏との対談です。
規模は大企業、でもマインドはベンチャーっぽさもある 宮澤氏から見た良品計画とは
金子(ヤプリ) お久しぶりです。「良品計画の宮澤さん」としてお話しするのは初めてですが、共通の知人も多く、あまり久しぶりな感じがしませんね。今日着ていらっしゃるジャケットは、無印良品の商品ですか?
宮澤(良品計画) これは、「ReMUJI」で販売されていたジャケットです。無印良品の店頭で回収した服を染め直したりつなげたりして販売しているんですよ。
金子(ヤプリ) いいですね。とてもおしゃれです。
金子(ヤプリ) ちなみに宮澤さんは、良品計画に入って何年になりますか?
宮澤(良品計画) 2022年6月に入社したので、今4年目です。入社してからは、ものすごく密度の濃い時間を過ごしていて、あっという間でした。10年ぐらい経っているつもりが、「まだ4年経っていないのか」という気持ちです。
金子(ヤプリ) 今回お話しいただこうと思っているアプリと会員プログラムのリニューアルも、一大プロジェクトでしたからね。
宮澤(良品計画) 良品計画は従業員数や店舗数から見たら「大企業」かもしれませんが、良い意味でそのような感覚がないですね。常に変わり続けようとするマインドは、むしろベンチャーっぽいなと思っています。
金子(ヤプリ) そんな良品計画で、宮澤さんはどのような領域を管掌しているのでしょうか?
宮澤(良品計画) 本当にいろいろとやらせてもらっているのですが、デジタルまわりとマーケティングが主ですね。良品計画は「第二創業」と謳われた堂前(宣夫氏)社長就任期まで「マーケティング部」と呼ばれる部門がなかったんですよ。商品が中心にある会社なので、かつては俗にいう“マーケティング”はしないという姿勢でした。
しかし、全国のお客様に商品をお届けするため、地方出店にも力を入れるようになる中ではやはり情報の伝え方が大事になります。それこそ、郊外型の店舗は「店舗がここにある」ことから伝えなければなりませんからね。そこでマス・デジタル広告、SNSやオウンドメディア、店頭マーケを手がけるチームが一つにまとまり、「オープンコミュニケーション部」として発足されました。
金子(ヤプリ) 2025年9月にリニューアルされた「MUJIアプリ」や「MUJI GOOD PROGRAM(会員プログラム)」もこうした変革の一環と捉えていますが、構想から実現までにはどれぐらいかかったのでしょうか。
宮澤(良品計画) 入社してすぐに足元のUI改善をしつつリニューアルに向けて動き始めました。抜本的なリニューアルだったので、構想よりは開発に時間がかかりましたね。
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ECzine編集部 木原 静香(キハラシズカ)
立教大学現代心理学部映像身体学科卒業後、広告制作会社、不動産情報サイトのコンテンツ編集、人材企業のオウンドメディア編集を経験し、2019年に翔泳社に入社。コマースビジネスに携わる方向けのウェブメディア「ECzine」の編集・企画・運営に携わる。2025年4月1日より、ECzine 副編集長を務める。
※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です
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