自社ECサイトのテキスト、メルマガ、同梱物など、ブランドのイメージを形成する様々なコンテンツ。それらの制作には、どのような人材が適しているのでしょうか。株式会社土屋鞄製造所をはじめ、長年にわたってEC事業に携わってきた株式会社Piece to Peace/キャリーミー 代表 大澤亮氏が、全方位から顧客の“お気に入り”になるためのコンテンツづくりを解説する本連載。第3回は、顧客の共感を呼ぶコンテンツづくりに欠かせない人材・チームを育成する方法を紹介します。
前回の記事はこちら
「即戦力メンバーを中途採用しよう」の罠
これまで、ECの売上成長やファンの創出に必要なコンテンツ、それらをつくるためのユーザーニーズを知る方法についてお伝えしてきました。顧客に選ばれるブランドのコンテンツづくりを担うのは、やはり「人」です。担当者の熱量が伝わるコンテンツは、読者の共感を生み、ファン化を促します。そこで今回は、コンテンツを通じて、顧客と良好な関係を保ち続けるための人材育成やチームを解説します。
自社ECサイトのブランディングを強化し、ファンを増やすために必要なのが「クリエイティブおよびコンセプトの統一」です。私が以前、取締役 兼 COOを務めていた土屋鞄製造所を例に説明します。
私が在籍していた当時は、「職人を大切にする」「日本の職人文化を守り続けなければならない」という想いが、同社の企業文化に強く反映されていました。そして、商品のデザインやクオリティー、カスタマーサポートの電話やメールなどにおける一言一句にまで浸透していたと思います。
こうしたブランディングに欠かせないコンテンツづくりに適しているのは、次のような人材です。
- 自社のブランドイメージを理解している
- PDCAを回し、より強いブランドイメージを形成する労力を惜しまない
コンテンツ力を強化するために、経験者を中途採用すれば良い。
そう考えていませんか。なぜ、経験者の正社員が必要なのか、再度考えてみてください。
中途採用で即戦力を確保するにしても、まず採用活動に数ヵ月は必要です。かつ正社員の採用には、スキル面はもちろん、マインドが自社とマッチするのかも考慮しなければ、早期離職につながる恐れがあります。当社のクライアントは、人材紹介会社経由で1年半かけて即戦力人材を1名採用したものの、10ヵ月で退職してしまいました。それだけ、現在の日本は売り手市場なのです。
私が在籍していた頃の土屋鞄製造所では、私以外、中途採用のEC経験者はゼロだったと記憶しています。それは「自社のトンマナに合うセンスを持つ未経験の若手をどんどん採用し、育成していた」からなし得たことです。
では、なぜ、未経験の若手を採用するほうが合理的だと判断したのでしょうか。
メールマガジンに登録無料すると、続きをお読みいただけます
-
- Page 1
-
- Page 3
この記事は参考になりましたか?
- 全方位から顧客のお気に入りに ECに必要なコンテンツ力連載記事一覧
-
- 成長が鈍化した既存事業を復活させる“ずらし”の戦略とは? 自社商品が生きる新市場を見つける...
- リソース不足のEC運営を軌道に乗せるには 最適な外部パートナーを選ぶ3つのポイントと業務の...
- 自社のチームには何が足りないのか?魅力的なECのコンテンツをつくる人材を育成するコツ
- この記事の著者
-
株式会社Piece to Peace/キャリーミー 代表 大澤亮(オオサワ リョウ)
株式会社Piece to Peace 代表取締役 CEO、キャリーミー 代表/著書『プロに外注−売上最大化、リスク最小化の新常識−』(クロスメディア・パブリッシング)
5度の事業立ち上げ・2度の事業売却を経験したシリアルアントレプレナー。1996年に新卒で三菱商事株式会社に入社、ODA担当を経て、退職後...
※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です
この記事は参考になりましたか?
この記事をシェア
