イー・ガーディアンの稲永さんに、ECを運営する中で誰もが遭遇する「とんでもクレーム」への対応法をご紹介いただく本連載。第3回は、「全額返金」を求めるお客様のご要望を尊重しながら、クライアント様の負担を最小限にとどめた対応例をご紹介します。
入荷遅延、配達時間の未遵守がまねいた「全額返金」のクレーム
「こんな扱いをされては、お金を払うつもりはありません。全額返金してください」
前職でカスタマーサポートセンターのクレーム受付係を担当していたという、いわゆる「元同業者」のお客様(仮に鈴木様:40代女性)からいただいたお電話の内容です。対話中に大声を上げることもあり、怒りをあらわにされていました。

この発言に至るまでに、「商品の入荷遅延」と「配達時間の未遵守」という2つの問題が発生していました。
商品の入荷が遅延! さらに、到着希望日の発送が不可能
鈴木様は、ECサイトで「DIY用品」を購入されたお客様。しかし、同商品は注文が殺到しており、約2ヶ月間入荷待ちとなっていました。鈴木様は、入荷日当日に商品が発送されると考えていたのですが、発送完了メールが届かないことに疑問を持ち、サポート窓口に「発送状況を教えてほしい」と問い合わせされました。実は、出荷台数があまりにも多かったため、鈴木様にお送りする商品は入荷日翌日の発送となってしまっていたのです。

入荷日当日に商品が発送できなかったことと、事前にお知らせできなかったことをお詫びすると、ご納得いただくことができました。そして、鈴木様から商品到着の希望日時を告げられました。しかし、鈴木様が利用されたECサイトでは、その曜日に配送ができない宅配会社を利用していたのです。その旨をお伝えすると、鈴木様は「ふざけないで!」と、声を荒げました。
いざ発送すると、希望時間よりも早く到着してしまった
そこで、一連の流れをクライアント様にお伝えし、特例で別の宅配会社を手配することになりました。その旨を鈴木様にお伝えするとご了承いただくことができたのですが、商品到着の希望日に、再び鈴木様からお電話をいただきました。
「指定時間よりも前にドライバーが配達に来て困りました。御社は約束も守れない会社なのでしょうか?」
こちらに対しては、「大変申し訳ございません。遅刻するよりは早めのお届けが好ましいかと思い、ご希望よりも早い時間にお送りしてしまいました」とお伝えしましたが、ご納得いただけませんでした。そこで鈴木様は「宅配会社を手配したのは御社でしょう。納期の遅延だけでもだいぶ待たされているので、こんな扱いをされてお金を払うつもりはありません」と、冒頭に記載した「全額返金」をご要望されたのです。
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イー・ガーディアン株式会社 東京センター長 稲永陽介(イナナガ ヨウスケ)
大手アウトソーシング企業を経て、2012年5月イー・ガーディアンに入社。カスタマーサポート、ソーシャルメディア公式アカウントの運用代行、BPO事業の運営経験を活かし、2015年東京センター長に就任。ソーシャルメディア上のビッグデータ解析結果や、サポート業務で培った顧客DB・Webアクセスログ・VOCなどの運用ノウハ...
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