新規事業をいくつも立ち上げ、ジュピターショップチャンネル、三越伊勢丹グループ等大手企業にてECの責任者を務めた中島郁さんに、トップの本気を実現する経営幹部に向けて、「小売業のためのEC入門」ノウハウを解説していただきます。第1回は、ECの責任者に向いている人材について。
中大規模の小売で、EC未着手の企業は少ないと思いますが、成功している企業というとどれくらいあるでしょう。企業トップは、常に現業に関する危機感を持ち、経営環境を見つめています。ある日、トップから、EC、オムニチャンネルへの本格的な参入、現状の立て直しを指示された経営幹部は、何をどうしていけばよいのでしょうか。
まずはトップの考えを実現する、人材の抜擢・獲得から考えていきましょう。「スピードを含む優先順位」、「社内に適した人がいるか」と「どんな会社か」が、社内で抜擢するか、社外から招聘するかの判断基準になります。
1.社外から招聘するか、社内で抜擢するか

社外からの人材調達する理由としては、大きくふたつあります。ひとつ目は、時間を買うこと。ふたつ目は、社内を変えるためです。
社内には経験者がいなく、スピードが最優先であれば、社外からの招へいとなります。コンサルタントがいても、本来、何をどのレベルでどうやるかの勘所、全体観のある実行責任者が必要です。当然、社内の事情に詳しい、優秀な生え抜き人材をサブにつけるのは言うまでもありません。
スピード優先でなく、後述の人材がいるのであれば、社内からの抜擢のほうがよいかもしれません。それでも、いくつかのファンクションは、責任者をサポートする専門人材は必要です。
忘れてはいけないのが、あなたの会社がどんな会社かということです。
- 単一事業会社、外資系、新しい会社ですか?
- 新卒採用のみ、それとも中途採用が多い会社ですか?
- 新規事業を始めたことはありますか?
- トップダウン、ボトムアップ、融和型の会社ですか?
- オーナー企業ですか、それともサラリーマン社長ですか?
新卒出身者ばかりの会社に、外部人材の導入は、まず、受け入れができるか、協力を得ることができるかといったことから課題となります。強力なトップダウンの会社であれば可能かもしれませんが、ハードルは高いです。新卒出身者系の単一事業会社であれば、さらに困難が伴うでしょう。
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ネクトラス株式会社 代表取締役 中島 郁(ナカシマ カオル)
新規事業立上げ、急成長事業マネジメントのプロフェッショナル。
ベンチャー、外資、老舗、それぞれで事業立上げ、急成長事業の責任者を歴任。関与分野は、小売、EC、インターネット、メディア、アウトソーシングを含むサービス業等。トイザらスではマーケティング部門立上げ、EC専業法人設立。ジュピターショップチャンネ...
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