SHOEISHA iD

※旧SEメンバーシップ会員の方は、同じ登録情報(メールアドレス&パスワード)でログインいただけます

MarkeZine Day(マーケジンデイ)は、マーケティング専門メディア「MarkeZine」が主催するイベントです。 「マーケティングの今を網羅する」をコンセプトに、拡張・複雑化している広告・マーケティング領域の最新情報を効率的にキャッチできる場所として企画・運営しています。

直近開催のイベントはこちら!

MarkeZine Day 2026 Autumn

海外カンファレンス ア・ラ・カルト

古参のIBM、IPOしたばかりのDomo そして業界イベントのMWC


 多くのITベンダは年に一度、顧客やパートナーを集めて製品やビジョンを発表するイベントを開催します。フリーランスの記者としてイベントに参加して取材した中で、各社のメッセージやテーマと思われるものをまとめてみたいと思います。※本記事は、2019年6月25日刊行の『季刊ECzine vol.09』に掲載したものです。

クラウドが基幹システムへ デジタル改革第2章を唱えるIBM

 IBM Thinkは今回2回目。今年の開催地はサンフランシスコ。サンフランシスコのITイベントといえば、Salesforce.comの「Dreamforce」がひとつのベンチマークとなっており、IBMもDreamforceのようにモスコーニセンターのサウスとノースの間にあるハワードストリートを閉鎖してオープンスペースを設けたものの、2月のサンフランシスコは悪天候続き。Thinkの開催中も雨は容赦なく降り注ぎ、せっかくの野外の演出も出番が少なかったようです。

IBMのCEO Ginni Rometty氏。写真提供:IBM

 Think 2019のメッセージは「デジタル改革の第2章」です。基調講演を行った同社のGinni Rometty氏(会長・社長兼CEO)は、これまでの第1章ではデジタル化に着手する段階。AIが台頭し、顧客向けのアプリを中心にクラウドの利用が進んだのに対し、第2章ではいよいよ企業(エンタープライズ)が基幹システムでクラウドやAIのメリットを活用する、と予測しました。すべてがクラウドに移行するというわけではなく、既存のオンプレミス、社内データセンターに構築したプライベートクラウド、そしてパブリッククラウドを用途により使いこなすハイブリッドクラウドとマルチクラウド(複数のパブリッククラウド)の戦略が重要になる、と伝えました。ここはもちろん、IBMの出番というわけです。

 IBMはたくさんの発表を行いましたが、同社のコグニティブ技術「Watson」に関連したものとしてWatsonのコンテナ化によりどこででも動くようにするという“WatsonAnywhere”、そしてマルチクラウドでは、さまざまな環境を統合する「IBM Cloud Integration Platform」などを発表しました。IBMはコグニティブ、クラウドのほか、ブロックチェーンも成長戦略の柱としており、少し先の研究として量子コンピューターも進めています。

 Watsonといえば、2011年に米国のクイズ番組「Jeopardy!」で人間のクイズ王に勝利したことが有名ですが、IBM ResearchはThinkに先駆け、ディベート(議論)するAI「Project Debater」と人間のディベートチャンピオンとのディベートも披露しました。結果はというと、人間のチャンピオンには「負け」ましたが、そもそも議論に勝敗をつけることは難しく、情報を駆使しながら同時に一貫性を持って議論をするProject Debaterは、AIの進展という点で衝撃的でした。

 さて、IBMといえば2018年秋、340億ドルを投じてRed Hatを買収するという大きな賭けに出ました。Red HatはLinuxディストリビューションの開発で知られるオープンソース企業ですが、このところクラウドやコンテナにも拡大しています。ThinkではRometty氏の基調講演にRed Hatのプレジデント兼CEO、JimWhitehurst氏も登場し、両者の技術の組み合わせの可能性について話しました。

メールマガジンに登録無料すると、続きをお読みいただけます

メールマガジンに登録無料のご案内

  • ・全てのCommerceZineの過去記事が閲覧できます

メールバックナンバー

次のページ
主役は5G、話題はHuawei 折りたたみ式などスマホに新しさも

この記事は参考になりましたか?

  • Facebook
  • X
  • note
関連リンク
海外カンファレンス ア・ラ・カルト連載記事一覧

もっと読む

この記事の著者

末岡 洋子(スエオカ ヨウコ)

フリーライター

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

この記事は参考になりましたか?

この記事をシェア

MarkeZine(マーケジン)
2019/09/13 12:34 https://markezine.jp/article/detail/65801

おすすめ

イベント

新規会員登録無料のご案内

  • ・全ての過去記事が閲覧できます
  • ・会員限定メルマガを受信できます

メールバックナンバー

アクセスランキング

アクセスランキング