2020年、アメリカのECにおけるホリデーシーズンの売上は、1,880億ドル(約20兆円)を超え、前シーズン比32%増という成長を見せた(アドビ調べ)。新型コロナウイルス感染症拡大による生活様式の変化により、消費者の支出がオンラインへ急速にシフトしたことが理由と見られている。それは、そのままデジタルコマースへの期待となっているのが現状だ。2021年3月23日に開催された「ECzine Day 2021 Spring」で、アドビ株式会社 ソリューションコンサルティング本部 ソリューションコンサルタントの高橋サラ氏が、2021年3月時点での海外におけるEC活用の最新トレンドについて解説した。
アメリカのEC動向と現代のECに求められるテクノロジーを知る

「2020年は、新型コロナウイルス感染症の影響によりデジタルシフトが急激に進みましたが、それにともない顧客の期待値も大きなものとなっています」と高橋氏は語る。
外出に対する考えかたやルールが変わりつつある現代。これからは、今までECを利用していなかった顧客が利用するケースも増えると見られる。また、使いこなしている顧客からは、より良いショッピング体験が求められるようになることは間違いない。サービスを提供する事業者としては、ECサイトの使い勝手を向上するだけでなく、パーソナライズされた商品を紹介したり、複数デバイスに対応したりすることで、より高度で複雑な体験を提供することが求められている。
「加えて、アメリカでは『Commerce Your Way』という、自分でショッピング方法を選択できる体験がトレンドとなっています」(高橋氏)

同体験の中でも、とくに近年話題となっている「BOPIS(Buy Online Pick-up Store)」は、オンラインショッピングで商品を購入し、実店舗で商品を受け取る仕組みだ。実店舗での滞在時間をできるだけ減らしたい、オンラインで購入した商品をその日のうちに確実に入手したいという顧客のニーズが追い風になっている。また、事業者にとっても同取り組みは配送の費用を抑えることができるというメリットが存在する。
BOPISの体験をより便利にしたものが、車で実店舗に向かうと駐車場まで店員が商品を届けてくれる「Curbside Pick-up」という仕組みだ。BOPISでは駐車場に車を停め、店内で商品を受け取るのが主流だが、Curbside Pick-upでは顧客は車から降りる必要がない。すでにアメリカではウォルマートなどが、日本では高島屋などがサービスを開始している。「できるだけ人との接触を避けたい」というコロナ禍のニーズにマッチしたサービスでもあり、情勢がトレンドを後押しする形となっているのだ。
次に高橋氏は、顧客の要求に応え新しいサービスを提供するために投資すべきテクノロジーをまとめた調査結果を紹介した。

ここでは、上位要素として
- クラウド
- AI
- IoT
- バーコード
- AR/VR
などが挙げられている。「このような技術を取り入れて顧客体験を最適化させるソリューションとして、『Adobe Commerce(旧:Magento Commerce)』がある」と、高橋氏は紹介した。
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奥野 大児(オクノ ダイジ)
1971年生まれのライター・ブロガー。20年ほど企業内でデータベースエンジニアや社内SEを経験してからフリーに。
執筆ジャンルは、IT・ガジェット・歴史・ドラマ・グルメ・将棋・旅など。ブロガーを活用したPR施策も受け付けています。●Blog:https://www.odaiji.com/blog/
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