PeopleXは、AIを活用した科学的なアプローチによる営業プロセスの高度化を目的とした社内研究機関「営業組織科学総合研究所」を設立した。個人の経験則や感覚知などの暗黙知に強く依存してきた従来の営業活動に対し、商談における行動・発話データや成否の属性データなどをAIおよび統計解析モデルで収集・分析し、客観的エビデンスに基づく営業プロセスのモデル化とセールステックへの知見還元を進める。
同研究所では、研究成果の対外発表や外部機関・企業との共同研究を推進する。今後は「トップセールスの暗黙知の構造化」「失注案件に共通する兆候の特定と予防モデルの構築」「AI時代の営業組織におけるスキルの平準化施策」などの発表を予定している。
「営業組織科学総合研究所」の所長兼最高技術フェローには、相澤大和氏が就任した。相澤氏のコメントおよび略歴は次のとおり。
相澤大和氏のコメント

本取組は、高業績を創出する営業行動の本質とは何かという基礎的な問いを起点としています。「PeopleX AIセールス」の開発プロセスにおいて先行研究のレビューを行った結果、従来勘や経験則と整理されてきた営業実践の背景には多様な決定要因が存在し、それらを解明するための学術的蓄積がなされてきたことが確認されました。さらに近年のAI技術の伸長は、実際の商談データを対象とした実証的かつ定量的な分析を可能にする研究基盤を急速に整えつつあります。
本プロジェクトは現在、探求の初期段階に位置します。今後推進するのは、高業績を上げている営業担当者(トップパフォーマー)による定性的実践から知見を抽出し、商談データに基づいた検証を通じて知見を実証的に蓄積していくアプローチです。
本取組の本質的な目的は、営業プロセスの画一的な標準化ではありません。個人の内部に偏在する暗黙知を解明・構造化して形式知へと変換し、組織内における持続的な実践知の継承を可能にする事にあリます。ひいては、営業組織における組織力の向上、ならびに企業の持続的な競争力の構築に寄与することを目指します。
【相澤氏の略歴】
Webエンジニアとして約10年にわたりプロダクト開発に従事。ビズリーチでは、即戦力人材と企業をつなぐ転職サイト「ビズリーチ」および「HRMOS」シリーズの開発を担当し、大規模なシステム基盤の刷新や、AIエージェントを活用した開発プロセスの構築を主導。2026年6月、PeopleXに入社。「PeopleX AIセールス」の開発に従事。
