雑誌・定期購読専門「Fujisan.co.jp」のスマホECサイトでは、ユーザー自身が気づかなった潜在的なニーズを提案しています。ユーザビリティ上の一番の特徴は「提案型の商品詳細ページ」です。
Fujisanは、1つの商品詳細ページで複数の商品を提案
雑誌・定期購読専門「Fujisan.co.jp」のスマホECサイトに訪れるユーザーは、何を探しに来ているのでしょうか。私が考えるに、一般的なユーザーは定期購読の仕組みについて、それほど詳しくないはずです。1年間分まとめて買えば、1冊あたりが割安になる、くらいのイメージではないでしょうか。
そうしたユーザーに向けて、Fujisanの商品詳細ページは、定期購読に関する情報をあますところなく「提案」していきます。「紙版」「デジタル版」(「紙+デジタル」がある場合も)から選べ、それぞれで選択できる購読期間や価格がひと目でわかる仕組みです。
雑誌の定期購読とはすなわち、「紙版を1年間」だと思い込んでいたユーザーは、新たな気づきを得るでしょう。つまり、ある1つの商品を探していたところ、たどりついた商品詳細ページで「紙版・6ヵ月」「デジタル版・2年」など、複数の商品を見つけることができるわけです。
タブによる切り替えは、気づかぬニーズを刺激する
セブン&アイ・ホールディングスのオムニチャネルで重要な位置を占めそうな「セブンネットショッピング」。そのスマホECサイトでも、雑誌のデジタル版の購入をすることができますが、導く「電子版はこちら」ボタンは小さく、Fujisanと比べると、ユーザビリティがイマイチです。
先述のとおり、Fujisanでは各商品詳細ページに「紙」と「デジタル」をタブでかんたんに切り替えられるように配置しています。これなら、もともとは紙の雑誌しか頭になくても、よくよく考えてみるとデジタル版がいいな、と思うきっかけにもなり、また逆もしかりでしょう。
タブはよく使われるページの機能ですが、ユーザーが気づいていなかったニーズを刺激しやすい仕組みだと言えます。
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株式会社モバイルコマース 代表取締役 飯野勝弘(イイノ カツヒロ)
日本IBM株式会社にて法人営業後、大手通販会社の通販部門責任者を経て、2000年に株式会社エムティーアイ(JASDAQ)執行役員モバイルコンテンツ事業部長として、公式コンテンツ500サイト以上の立ち上げを経験。現在、株式会社モバイルコマース代表取締役として、全国の通販企業のスマホサイトコンサルティング業務と開発運営を行う。主業務に「売上の上がるスマホサイトの改善」大企業からの指名発注が多い。現在のCVR...
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