目利きが選び抜いた日本の逸品を、値下げせずに販売する、小売の王道を行く藤巻百貨店。その裏には計算され尽くしたFacebookページへのコンテンツ投稿や、メーカーを説得する熱い営業力があった。
2017年5月に5周年を迎える藤巻百貨店。カリスマバイヤーとして知られた故・藤巻幸大さんのプロデュースであることはもちろん、開業当初から運用しているFacebookページのファンは24万人を超える人気ぶりだ。
2016年には東急プラザ銀座にも出店してオムニチャネルを推進するほか、botを活用した接客を取り入れるなど、新しい取り組みにも積極的だ。藤巻百貨店事業をザッパラスで開始し、MDからコンテンツづくりまで幅広く手がける、中村社長に話を聞いた。
「ここでしか買えない」を5年前から実践
レザーアイテムやバッグ、ストールなど選び抜かれた逸品が並ぶ「藤巻百貨店」。カリスマバイヤーとして知られる故・藤巻幸大さんがプロデュースし、コンテンツ制作に定評のあるザッパラスが2012年5月に事業として開始した。2015年8月には、当時ザッパラスの取締役だった中村亮さんが、藤巻百貨店事業を分社し、ザッパラスの子会社としてcaramoを設立。その後、コールセンター事業などを行うIT企業、トランスコスモスグループの傘下に入った。
中村亮さん
プロデュースした藤巻さんの存在があったとはいえ、藤巻百貨店がこの5年間、独自の存在感を放ってこられたのは、早くから「ここでしか買えない」セレクトを行い、他とは違う手法でその魅力を発信してきたから。その立役者がcaramo代表取締役社長である中村亮さんだ。
「『人と同じものは持ちたくない』という発想は、一見ニッチに思えるし、開始当初は私もそう思っていたのですが、5年間運営してきた結果、それほどニッチではないと感じるようになりました。
それは『こだわり』という言葉にも置き換えられると思います。もちろん、すべてにこだわる人はそれほどいないでしょうが、ある部分にだけはこだわるという人は実はかなりいる。モノ余り時代と言われる、成熟市場だからでしょう。人とはちょっと違う、気の利いたものが欲しいという人は増えていると思います」
メールマガジンに登録無料すると、続きをお読みいただけます
-
- Page 1
-
- Page 2
-
- Page 3
-
- Page 4
この記事は参考になりましたか?
- 書籍『売れるECサイトのすごい仕掛け』特集連載記事一覧
-
- 1日で240万食ネットで売った カルビー「フルグラ」
- 累計320万足突破! マルイのラクチンきれいシューズ
- 商品を魅力分析し、絶妙な距離感で伝える セレクト小売ECの理想形・藤巻百貨店
- この記事の著者
-
ECzine編集部(イーシージンヘンシュウブ)
ECzine編集部ならではの視点で、マーケターの皆さんに情報をお伝えいたします。
※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です
この記事は参考になりましたか?
この記事をシェア
