2017年3月に刊行した『売れるECサイトのすごい仕掛け』で各分野における2016年の動向を総括した専門家には、2017年のスタートはどのように見えたのか。定点観測を行うことで、EC業界の全体像が見えてくる(※本記事は、2017年6月25日刊行の『季刊ECzine 2017年夏号』に掲載したものです)。
ツールとの連携が進み使いやすく 友だちを増やし続けることが課題
無料プランもあるLINE@については、基本的な機能に大きな変化はないが、申込数は増加が続いている模様。
LINE@の機能例
| メッセージ | 友だち登録してくれたユーザーにメッセージを配信できる。Official Web Appでセグメント配信も可能。 |
|---|---|
| 1:1トーク | 友だち登録しているユーザーからLINEで問い合わせを受けた場合、それ以降、1対1のメッセージが送受信できる。 |
| アカウントページ | LINE内とウェブ上に持つことができる専用サイト。オウンドメディアとして活用される。 |
| タイムライン/ホーム投稿 | 友だち登録しているユーザーのタイムラインにメッセージを投稿。プッシュ通知に適さない投稿の場合はこちらを活用。 |
| クーポン機能 | クーポンを作成・配信できる。開封数や使用数を確認する管理画面もある。 |
| コマース | 初期費用・月額無料、販売価格の4.98%の手数料で商品の販売が可能。福袋など即時性のある商品を売り切る事例も。 |
| LINE ショップカード | ポイントカードを作成・発行できる。 |
直近3ヵ月では、マーケティングオートメーションツールなどでLINE公式アカウント、LINE@との連携が次々と発表された。
「2017年の春頃からOfficial Web Appパートナーさんたちが、APIのバージョンアップを行ったので、よりLINEでコミュニケーションする術が増えてきたかと思います」(岡崎さん)
なかでも実績が目立つのは、ASPカート「FutureShop2」と、ソーシャルログイン「ソーシャルPLUS」という2つのサービスだ。
FutureShop2は、LINEの「Official Web App」と連携。自社EC会員のIDとLINEのアカウントを連携することで、購買履歴等に応じた個別のメッセージが送れるほか、LINE@と連携してポイントを付与したり、LINEアカウントでログインすることで、会員登録のハードルを下げる「プロフィール+」機能などを提供している。
一方のソーシャルPLUSは、独自でECサイトを開発している事業者向けのサービス。LINEでのソーシャルログインのほか、こちらもIDに紐付けたセグメントメッセージの配信を可能にしている。
「自社での開発リソースがないところは、こうしたベンダーさんとの取り組みがオススメです」(岡崎さん)
大手企業の中には、LINE@から始めて公式アカウントに移行する動きも見られる。
「LINE@は無料で始められるので、そこで売上につながることがわかったら、公式アカウントに移行するという企業さんは増えています。目的は、スタンプとLINEアプリ内の露出を増やすこと。リピーター対策であれば『LINE@』、新規ユーザーの獲得を目的や売上見込みが把握できたら『LINE公式アカウント』+『スタンプ』に移行するケースは多い印象です」(岡崎さん)
スタンプやセグメント配信できるメッセージの効果はよく知られるところだが、すでに実績のある企業も。ひととおり活用してみた結果、現在はどのようなことに取り組んでいるのだろうか。
「友だちを増やし続けていくことと、友だち追加していただいた後の、コンバージョン率をどう上げていくかに取り組んでいらっしゃいます。あくまで運用ツールなので、誰が、どうやるか、で成果は変わっていきます。その商材にあった施策を試行錯誤しながら実施していくべきです」(岡崎さん)
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