ECにかかわるプラットフォーマーの動向や、ユーザーを引きつけるキャンペーン施策、 クリエイティブ活用などについて、四半期に一度、各分野のプロにポイントを聞く「定点観測」。今季は、Googleの影響の大きさ、動画活用の進行、LINEとの連携、新しい決済の台頭が目立った。自社に関連するポイントをおさえ、来る年末商戦に備えよう(※本記事は、2017年9月25日刊行の『季刊ECzine vol.02』に掲載したものです)。
増える、配送トラブル 卸や欠品補充にも波及
前回、『季刊ECzine』の特集テーマでもあった物流。消費者としても、EC事業者から配送会社が変更になる旨メールが来るなど、大きな変化が起きていることが肌で感じられる。
「配送料の値上げは決定で、『もう御社の荷物は運びません』という契約打ち切りになった企業さんは、大きな衝撃を受けているという状況です。
でも、もう運ぶ数を減らさなければ無理だというのは変わらないようで、配送トラブルがかなり増えています。7月10日はAmazonのセール『プライムデー』でしたが、楽天市場とYahoo!ショッピングのセールも重なって、パンクしてしまったようです」
配送トラブルの裏には、ローカルの運送会社の存在もあるらしい。配送会社が一度請け負い、そうした会社に委託したり、直接ショッピングモールが頼んでいる場合もあるようだ。Amazonの「ヘルプ&カスタマーサービス」を見ても、「配送業者の連絡先」の中に、「デリバリープロバイダ」がある。栗田さんが聞き及んだところだと、「配送トラブルで電話してもなかなかつながらない」ところもあるとか。
さらに、消費者向けに荷物を運ぶだけではなくBtoBの卸の部分にまで影響は及んでいる。
「これまで、小さい荷物も大きい荷物も、値段がそれほど変わらなかった。だから、店舗卸をヤマト運輸さんや佐川急便さんにお願いしていたわけです。でも、値上げになり、サイズ単位で値段も変わったので、そのコストが地味に響いてきているという話を聞きます。
また、値上げにより、店舗の欠品を補充するのに配送会社に頼むべきか悩んでいるところも。対策として、自社便を走らせるか、トラックチャーターでまとめて運ぶといった手法も検討しているようです」
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合同会社インフィニティーオクターバー フルフィルメント・アーキテクト 栗田由菜(クリタ ユウナ)
コンビニ受渡サービスのシステム構築およびオペレーション運用を行った後、ヴィレッジヴァンガードオンライン、宅麺.com、Oh My Glassesといった著名ECの倉庫の立ち上げや運用・移転サポートなどに携わる。現場に潜む本質的な問題を見抜き、倉庫と荷主にとっての最適な改善方法を導き出すことに定評がある。
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ECzine編集部(イーシージンヘンシュウブ)
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