ECにかかわるプラットフォーマーの動向や、ユーザーを引きつけるキャンペーン施策、 クリエイティブ活用などについて、四半期に一度、各分野のプロにポイントを聞く「定点観測」。今季は、Googleの影響の大きさ、動画活用の進行、LINEとの連携、新しい決済の台頭が目立った。自社に関連するポイントをおさえ、来る年末商戦に備えよう(※本記事は、2017年9月25日刊行の『季刊ECzine vol.02』に掲載したものです)。
atone登場、Paidyの導入進む
カードレス後払い決済に注目
今回の話題は、カードレス決済について。8月18日には、ZOZOTOWNの「ツケ払い」(商品が届いてから支払う後払い決済)のユーザーが100万人を突破。その後払いサービスのひとつ「NP後払い」で知られるネットプロテクションズが、6月21日より、新たなカードレス決済として「atone(アトネ)」を発表した。
概要は、会員登録し、携帯電話番号とパスワードの入力だけで決済が完了。ひと月分をまとめて、翌月の20日までにコンビニで現金で支払うというもの。会員登録は無料で、買い物をした月のみ請求書代が90円かかる。上限は5万円。買い物履歴をスマートフォンの画面で確認できる仕組みだ。
「NP後払いでは、買い物をするたびに請求書が届いていたところを、ひと月分まとめて支払えるようになったこと。手数料が若干安くなったこと、与信がリアルタイムになったことくらいがポイントでしょうか。ひと月分をまとめて支払えるのは、電話番号とパスワードだけで決済できる『Paidy』がすでにやっていますからね。今のフィンテックブームにはうまく乗っているのかもしれませんが、それほど新しいことはなかったという印象です」
Paidyは、エクスチェンジコーポレーション社が提供する、カードレス決済。メールアドレスと電話番号を入力すると支払いができ、翌月まとめて支払えるサービスだ。有名どころのECサイトがPaidyを採用したとのニュースを、頻繁に見かけてはいる。テクノロジー面でそれほど革新的なことがなくとも、カードレス決済へのニーズは高まりつつあるのかもしれない。
カードレス決済の対象となるのは、クレジットカードを持てない層でもあることから、池谷さんがいつも懸念するのは未収問題だ。サービスを提供し続けるには、資金力が求められる。実際、エクスチェンジコーポレーションは7月14日に、三菱東京UFJ銀行からの出資を受け入れている。
メールマガジンに登録無料すると、続きをお読みいただけます
-
- Page 2
-
- Page 3
この記事は参考になりましたか?
- 季刊ECzine vol.02 定点観測連載記事一覧
-
- 画期的な不正対策「3-Dセキュア2.0」 数年先を見据え導入の検討を
- 2強時代とお祭り騒ぎの終焉 中国への越境ECが堅実なビジネスへ
- 物流問題、卸や欠品補充にまで波及 商品1個送るコストを把握せよ
- この記事の著者
-
ECzine編集部(イーシージンヘンシュウブ)
ECzine編集部ならではの視点で、マーケターの皆さんに情報をお伝えいたします。
※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です
この記事は参考になりましたか?
この記事をシェア
