リテールテックという新たな領域で様々なサービスを開発・提供しているエスキュービズムの薮崎さんによるコラムをお届けします。テーマは「リテールイノベーション」。今回はインターフェースに焦点をあて、これからの新しいECのカタチを探っていきます。
サイトのレイアウトはここ20年ずっと変わっていない
突然ですが、読者の皆さんはECサイトと言えば、どのようなデザインを思い浮かべますか?
トップページに大きな新着商品の告知バナーがあって、左にカテゴリーやおすすめ、検索ボックスなどがあり、ページの下部にレコメンドされた商品が表示されている。こんな作りをイメージしたとしたら、一度その固定概念を取り払ってECについて考えてみるのもいいかもしれません。
なぜならそのECサイトのインターフェースは、今の楽天やAmazonなどのモール型のECサイトが築いてきたものだからです。ジャストシステムのEコマース&アプリコマース月次定点調査(2018年5月度)によると、「5月はEC利用者の約半数が3大サイトのみで購入」しているという結果が得られたといいます。その3大サイトとはもちろん、Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングです。
一企業が品揃えでは勝てない巨大プラットフォーマーたちと同じ土俵で戦っていては、分が悪いのは目に見えています。「自社ECは集客が難しいよね」、「ECはそこそこの売上にしかならない」と感じている企業も多いのではないでしょうか。
ですがだからこそ、生活者がAmazonや楽天ではなく、あえてそのECサイトに来る理由を作らなければなりません。モール型ECサイトではなく、自社ECサイトに生活者が求めているのは、そのブランド、そのサイトでしかできない特別な体験なのです。会員特典や値引きなどの施策だけでなく、そうした体験を設計することが、あえて自社のECサイトを訪れてもらう理由に繋がるのではないでしょうか。
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株式会社エスキュービズム 代表取締役社長 薮崎 敬祐(ヤブサキ タカヒロ)
1979年兵庫県生まれ。東京大学大学院経済学研究科修了後、リクルートに入社。新卒および中途採用を中心にした人材サービスのソリューション営業部門を経て、2006年5月のエスキュービズムを設立。テクノロジー、小売、製造、農業、ヒューマンキャピタルなど広範な領域に事業展開。2018年はテクノロジー領域に再...
※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です
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