近年、顧客体験向上の視点から、さまざまなECサイトで導入が進むチャットボット。AIチャットボット分野で、サイレントカスタマーの救済を売りとしているのは、カラクリ株式会社が提供する「KARAKURI chatbot」だ。フリマアプリ「メルカリ」も、2018年に同サービスの活用を始め、データドリブンなデジタルカスタマーサービスを展開している。当記事では、2021年3月23日に開催された「ECzine Day 2021 Spring」で、カラクリ株式会社 小田志門氏と株式会社メルカリ 平野友規氏、工藤千恵氏によって行われたトークセッションをレポートする。
3つのチャネルを活用するメルカリ CSの全体像を紐解く

(写真中央)株式会社メルカリ CS Technical Program Management 工藤千恵氏
(写真右)株式会社メルカリ CS Technical Program Management Manager 平野友規氏
「メルカリに学ぶ、データドリブンなデジタルカスタマーサービスとは?~LTV最大化への挑戦~」と題された当セッション。登壇したメルカリの平野氏、工藤氏は、CS Technical Program Managementという部署に所属し、日本向けメルカリアプリや各種チャネルからの問い合わせ対応、チャットボットの取り組み、顧客の声を活用したプロダクトの改善サイクル構築などの役割を担っている。
トークセッションは、次の3つのテーマで実施された。
- 顧客接点を増やすチャネル選定
- VOCを活用したサービス改善
- データを活用したLTV最大化への挑戦
ひとつめの「顧客接点を増やすチャネル選定」は、チャットや有人オペレーターなど、さまざまある顧客とのコミュニケーションチャネルをどのような優先順位で選んでいけばよいかを考えるものだ。はじめに、メルカリのデジタルカスタマーサービスの全体像を平野氏が紹介した。

「メルカリのお客さまは大きく分けると、出品する方、購入する方に二分することができます。もっとも大きな窓口は、アプリのマイページ上に設けているお問い合わせフォームです。ここからお問い合わせが入ると、有人オペレーターがスピーディーに対応するといったことをこれまで行ってきました」(平野氏)
同社はサービス成長にともない、ユーザー数が増加する中で、メルカリガイドという名のFAQを拡充したり、「KARAKURI chatbot」を導入したりして、対応を強化。現在は、メルカリガイド、チャットボット、問い合わせフォームの3つのチャネルで顧客対応を行っている。
メルカリの取り組みの特徴として、データ活用に着目したい。FAQに寄せられた顧客の声や、アクセスデータ、チャットボットのデータなどを収集し、有人オペレーターのデータと合わせて分析。有人対応のナレッジとして、応対の内容やFAQの改善などにも活かしていると言う。
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ササキミホ(ササキミホ)
編集者/ライター。Webメディアの編集者を経て、事業会社でWebディレクターとして働きながら、Webマーケティング分野の媒体で編集/執筆に携わる。
※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です
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