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定期誌『MarkeZine』では、マーケティングの最新情報を厳選して、年12回、毎月お届けします。業界のキーパーソンへの独自取材や、注目テーマやトレンドを解説する特集など、ここでしか読めないオリジナル情報が満載です。
第36号(2018年12月号)のテーマは、「アドベリフィケーション最前線」です。国内でも多くの企業で課題になっているアドベリフィケーション。主にブランドセーフティ、アドフラウド、ビューアビリティという3つの問題への対策として捉えられていますが、先進企業ではリスクを減らすだけでなく、広告運用においてプラスに利用しようとする動きも出てきています。特集ではその最新情報をお届けします。インテグラル アド サイエンスの山口武氏による解説を掲載する他、資生堂ジャパンの小出誠氏、ダイキン工業の片山義丈氏に自社での対策事情と業界全体の動きをうかがいました。
また、巻頭インタビューではすかいらーくホールディングスのCMOである和田千弘氏を訪問。さらなる成長と顧客への還元のため、ITをはじめ各種のマーケティング投資を加速している同社の戦略に迫ります。他にも人気連載も多数掲載しております。
金融からキャリアをスタートし、コンサルタントや経営者を経て、2016年よりすかいらーくの社外取締役として経営に参画していた和田千弘氏。今年7月には社内にポジションを移してCMOに就任、10年成長を続ける同社のさらなる拡大と顧客への還元のため、ITをはじめ各種のマーケティング投資を加速させている。混沌とした時代、外部にはリスクと思える戦略をなぜ取れるのか? 厳格な経営管理と徹底した情報収集を重視する和田氏の言葉から、全社的な活動としてのマーケティングのあり方を考える。
日本でアドベリフィケーションの必要性が指摘され始め、2年近くが経過した。先進企業を中心に専用の計測ツールの導入も増え、メディアサイドでもツール導入を広告在庫の信頼性の担保に活用するケースも出てきている。ただ、全体としてはまだ「策を講じるのが常識」とまではいかず、また「費用は広告主が負担すべきなのか」という議論もあるようだ。グローバルでアドベリフィケーションツールを展開するインテグラル アド サイエンス(IAS)の山口武氏に、現状の課題と直近の潮流について解説してもらう。
マーケティング業界全体に、デジタル上の広告価値毀損についての議論が広がっている。ただ、まだ実際に行動を起こしている企業は多くない状況だ。資生堂ジャパンは2018年の年頭から、アドベリフィケーションツールを導入し、デジタル広告の出稿先サイトの安全性を各種数値から判断してサイトの整理を始めている。ブランド横断的に同社のメディア活用を率いている小出誠氏に、広告主としての取り組みと進捗、また業界全体の動きについてうかがった。
ダイキン工業にてマス広告とデジタル広告の両方を統括する片山義丈氏は、広告主の間での温度差を指摘しながらも、そもそも広告主がアドベリフィケーションの導入手配や費用負担をせざるを得ない現状に疑問を呈する。「テクノロジーの発展とともに急速にデジタル領域が発展した結果、マス、デジタルという区分以前に『広告』としての意義を見失ってしまったのでは」と話す片山氏の視点から、ブランド広告主の見方と各ステークホルダーが取るべき策を読み解く。
ブランドや商品が認知されただけでは購買につながりにくい現代。リーチや購買といった消費者の「行動」だけではなく、頭の中にある「パーセプション(認識)」の変化を捉えてマーケティング戦略を設計することが求められている。本稿では継続的なパーセプションの構造理解と、それを基に施策を展開してPDCAサイクルを実現する仕組み「Brand Perception Management(ブランド・パーセプション・マネジメント)」を解説する。
広告・マーケティング業界で活躍する人物の職業人生、キャリアを伝える本連載。今回は、ジャパンベンチャーリサーチの上野瑠衣氏を紹介する。インターンを経て親会社のユーザベースへ入社。若手の視点を生かした発信力と行動力で活躍する同氏は、グループ期待の存在だ。強みは「人を好きなこと」という上野氏に、キャリア選択を大きく変えた出来事や人との出会いについて聞いた。
日本でも増え始めている新しいリテールの形「ポップアップストア」。米国ではさらにその進化系ともいえる「マイクロストア」というコンセプトが登場している。最新事例から未来のリテールの姿を探る。
調査結果の報告者にとって、報告相手に分析結果や考察の要点をわかりやすくコンパクトに伝えることはとても重要なことです。そうは思いながらも一方で、大量の図表を並べ、文章で延々と説明することになり、“伝え方”で苦労をしたという経験がある方も多いのではないでしょうか。本稿では、掃除用ロボットの購入者に行った調査結果を例に、ビジュアルでデータを伝える方法の1つ「インフォグラフィックス」の一例を見ていきます。インフォグラフィックスは、セグメントやクラスターごとのプロファイル・特徴を比較する場合や、消費者の購買行動や商品使用過程などのカスタマージャーニー描写、あるいはメディア接触状況の組み合わせなどのように、多くの変数を一度に俯瞰したい場合や要点を縮約したい場合に特に有効です。
米国やグローバルにおける広告・マーケティング業界の最新情報をまとめたデジタルインテリジェンス発行の『DI. MAD MAN Report』。そのカットアップ版をお届けする本連載。昨今、Google/Facebook/Amazonだけに留まらず、大型テクノロジー企業のマーケティング業界への進出が活発だが、その波は業界にどんな影響をもたらすのか。本稿で考察する。
マーケターを悩ませる、広告が見てもらいにくくなっているという課題。これに対し、“広告でないもので広告する”に取り組んでいるのが、クリエイティブエージェンシー・猿人の佐藤光仁氏だ。意外な視点を加えた技術や表現で、見る人の感情や感覚を刺激する同氏のクリエイティブから、生活者とまっすぐに向き合う広告の作り方を学ぶ。