従来馴染みのあるCEO、COOという役職だけでなく、CMO、CDO、CCO、CXOをはじめ、様々な「CxO」の役職が生まれている。経営課題を専門領域の視点で解決する重要な役割を担うCxO。今回はCCO(Chief Creative Officer)、CDO(Chief Digital Officer)、CXO(Chief eXperience Officer)のミッションを紹介する。
※本記事は、2018年12月25日刊行の定期誌『MarkeZine』36号に掲載したものです。目次はこちら!
●優れたクリエイティブは企業の競争力になる
株式会社サイバーエージェント 佐藤 洋介氏
●デジタル化時代の経営環境で、自社の事業定義を再創造する
一般社団法人CDO Club Japan 鍋島 勢理氏
●ユーザーが受け取る体験価値、情報価値、商品価値を最大化する
株式会社ムーンショット 菅原 健一氏
優れたクリエイティブは企業の競争力になる
我々クリエイターは、常にユーザーのリテラシーに向き合い、市場の変化にこれまでの経験をアジャストし続けてきました。そして今後は、優秀なアレンジャーとして経営に参画する機会も増えてくるでしょう。僕のミッションとしては、組織の中でクリエイターが切磋琢磨できる環境を整え、クオリティの目線を市場のトップラインに置き、常に最高のクリエイティブを経営の材料としてアレンジし続けていくこと。これはCCO(Chief Creative Officer)のミッションとも言えます。
近年、サービスやデバイスの進化と同じくらいユーザーリテラシーも複雑に進化してきました。少し前なら当たり前だったUIの常識が、ユーザーを取り巻く環境の変化によってすぐに陳腐化して見えてしまう。当然、クリエイティブが担う「心地よい体験」についても、一定の普遍性を保ちながら、常にアップデートさせていかなければ現代のユーザーの心をつかむことはできません。情報過多で選択の時代。市場が進化すればするほど、ユーザーの目は肥えてきているのです。そうした時代だからこそ、優れたクリエイティブやブランディングがそのまま企業の競争力になる。ときにはユーザーのリテラシーをも牽引する必要が出てきました。ユーザーを満足させるためには、常にユーザーの思考を想像し、場合によっては「ポジティブに迷わせ、驚かせる工夫」さえデザインする必要が出てきました。
「新しい驚き」の提供は、「心地よい体験」としてアレンジすることができます。なのでサイバーエージェントのプロダクトに触れること自体を、ユーザーにとってまったく新しい経験とすることで、さらに市場を牽引していきたいと思っています。

株式会社サイバーエージェント
執行役員 クリエイティブ統括室 室長
佐藤 洋介氏
2012年に中途入社。様々なスマートフォン向けサービスのデザイナーを統括。現在はクリエイティブ担当の執行役員として、各サービスのUIデザインを監修。
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