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D2Cを語る

 D2Cとは、「Direct to Consumer(ダイレクト・トゥ・コンシューマー)」の略で、メーカーやブランドがECサイトなどを通じて、消費者に商品を直接販売するビジネスモデルを指す。様々な業種からの参入が相次いでいるが、各社の狙いはどこにあるのか。三名のキーパーソンに、D2Cビジネスの強み、成功するためのポイントを聞いた。

電子版(誌面)はこちらから閲覧できます。

※本記事は、2019年9月25日刊行の定期誌『MarkeZine』45号に掲載したものです。

●消費者からのフィードバックをもとに製品を進化させる
AGILE COSMETICS PROJECT 澤田 実加氏
●D2CはSPAのDisruptorではない
株式会社クラス 久保 裕丈氏
●「ブランドへの共感者を増やしていくこと」が成功の鍵
株式会社Bace 山下貴嗣氏

消費者からのフィードバックをもとに製品を進化させる

 D2Cビジネスには、大きく3つの強みがあると感じています。一つ目は「顧客との距離感の近さ」です。AGILE COSMETICS PROJECT(ACP)は、消費者からのフィードバックをもとに製品を進化させるコスメティックブランドですが、日々SNSやQR(フィードバックフォーム)を通じて、製品やブランド体験に対するコメントが多数寄せられています。SNS等を通じて双方向でのコミュニケーションが可能になった今、ブランドと消費者との距離は近くなり、共感をもっていただけるファンを多く集められていると感じています。

 ニつ目は「柔軟性」があること。D2Cは生産から販売までのステップが実にシンプルで、柔軟にビジネスを始めることができます。ACPは昨年11月に小ロット生産のテスト販売という形でブランドを始めましたが、販売直後、消費者からの反響が非常に高く、PMF(Product Market Fit)を確認してから本製品化と増産に踏み切ることができました。

 三つ目は「コスト」です。スマートフォンとSNSの普及により、店舗出店の必要性や流通のマージン、広告投資などコスト構造が変化しました。それにより、ACPのようなスタートアップ企業でも高品質・高原価商品をリーズナブルな価格にて提供することができているのです。

 化粧品メーカーの戦い方が、ネット広告やテレビCMを打ち出すことから変わりつつあると感じています。消費者とダイレクトにつながれる時代だからこそ、企業は消費者に求められているものを理解し、顧客体験をとことん磨いていくことが必要なのではないでしょうか。

AGILE COSMETICS PROJECT ブランドディレクター 澤田 実加氏慶應義塾大学卒業。外資系消費財メーカーでブランドマーケティングを担当。その後、Bloom&Co.で、大企業からスタートアップまでマーケティングの支援を行う。2018年11月に、ブランドディレクターとしてAGILE COSMETICS PROJECT を立ち上げる。

AGILE COSMETICS PROJECT
ブランドディレクター 澤田実加氏

慶應義塾大学卒業。外資系消費財メーカーでブランドマーケティングを担当。その後、Bloom&Co.で、大企業からスタートアップまでマーケティングの支援を行う。2018年11月に、ブランドディレクターとしてAGILE COSMETICS PROJECTを立ち上げる。

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