BtoB営業組織に向けて研修を提供する営業コンサルタントの城野えんさんが、昨今のIT企業を取り巻く営業課題を考察・解明する本連載。前回のコラムでは、仮説提案を初回商談の資料に落と込む方法についてご紹介しました。今回はオンライン商談で顧客と信頼関係をつくるコミュニケーション術について解説をします(※2022年8月29日発売の『成果に直結する「仮説提案営業」実践講座』(日本実業出版社)の内容を一部抜粋しています)。
初回のオンライン商談のゴールは、信頼関係を築くこと
今回は「仮説提案」を持って臨む初回商談での「信頼関係の築き方」をお伝えします。私の研修でも、初回商談ではまず、顧客と信頼関係を築くことが大切だと解説しています。
ありがちなのが、商談スタートとともにすぐに一方的なプレゼンをスタートしてしまうこと。初回商談では、顧客のニーズはまだ顕在化していません。この状態で一方的なプレゼンをしてしまうと、「製品を売り込みたい」姿勢が強調され、ニーズの掘り起こしや必要性訴求をするのに逆効果になる可能性が高くなってしまいます。
そこで、オンラインで実施することも増えている初回商談を、「双方向コミュニケーションにより顧客との信頼関係を築く場」と設定しておくことがポイントです。
信頼関係を構築するかんたんかつ確実な方法としておすすめしたいのが、アイスブレイクと自己紹介です。本題と関係ない話でコミュニケーションをとり、警戒心をといていくことはとても有効です。
ただし、1点注意してほしいのは「またコロナの感染者が増えましたね……」「台風の被害が……」など、重苦しいトピックを選ばないこと。本題に入ってからも重苦しい雰囲気につられてしまうことがあるため、明るいトピックを選ぶようにしましょう。
研修で私がおすすめしているのは相手に喋ってもらえる「雑談質問」です。相手が自ら話すことで、警戒心を解くことにもつながります。効果的な例をふたつ挙げていきます。
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- この記事の著者
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株式会社JOENパートナーズ代表取締役/営業コンサルタント 城野えん(ジョウノエン)
慶應義塾大学商学部卒業後、グローバルIT企業に営業職として入社。新卒2年目に新製品受件数1位を達成。社内最年少でシンガポール駐在員となり、東南アジア地域でのパートナー企業開拓や新規顧客開拓を担当。国内外で、ニーズが顕在化していない顧客からの大型受注を次々と獲得した自身の提案営業のノウハウを、誰でも再現できる「仮説提...
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