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つくると売るをつなぐ Sales Engineer

年間売上前年比150%超。PM・エンジニア出身者が営業するテックブリッジ部の「はみ出し、つなぐ」文化

高橋 愛里(編集部)[著] / 大森大祐[写]

 生成AIの普及や購買プロセスの複雑化が加速する現在、事業成長を実現するためには、部門や職域の枠組みにとらわれず全社一体となって顧客への提供価値を追求しなければなりません。そうした中、ビジネス支援と開発支援の両軸で新規事業開発を支援するRelicでは、開発の知見・ノウハウを有するメンバーがシステム開発支援の営業を担う「テックブリッジ部」を設けています。同組織を率いる成宮氏に、組織立ち上げの背景と、部門の垣根を越えて顧客の課題解決に向き合うために必要なポイントを聞きました。

大企業のPMからRelicの未経験エンジニアに

──はじめに、成宮さんのこれまでのキャリアを教えてください。

 新卒でNECに入社し、大手通信企業向けの営業部に配属されました。システムエンジニアではありましたが、自ら開発を行うのではなく、デモの設計や商談同行、社内外のソリューションから最適な提案を考案するなど、技術的な面から営業をサポートすることがミッションでした。

 その後、部署編成により新規事業開発の部門に異動することに。NECの技術力を活かした新たなソリューションを開発するため、仕様策定や検証、開発会社との窓口として対外折衝を行うなど、PM(プロジェクトマネージャー)の役割を担いました。

──キャリアのスタートから、開発に関する知見と対外折衝の経験を積まれてきたのですね。なぜRelicに転職されたのでしょうか。

 新規事業開発を担う中で、新規事業と大企業の既存事業ではシステム開発の様子がまったく異なると感じたのがきっかけです。

 大企業の場合、顧客対応や仕様策定を行った上で、システム開発そのものはグループ会社や外部に依頼する場合が多いですよね。するとどうしてもスピード感が落ちてしまいます。

 新規事業ではまず形にしてみて、検証を重ねたい。そこで、勉強しながら自分でコードを書いてみたら、「思ったよりできる!」と手応えを得たんです。今思えばそうでもないのですが(笑)。その経験から自ら開発してみたいと思い、未経験のエンジニアとしてRelicに入社しました。

株式会社Relic 執行役員 テックブリッジ部長 成宮 吉将氏

「気づいたら営業だった」テックブリッジ部の誕生背景

──Relicに入社されたあと、最初に参加したプロジェクトで壁にぶつかったそうですね。

 ええ。エンジニアとしてイノベーションマネジメント・プラットフォーム「Throttle」の要件定義や開発に携わったのですが、そこで「PM不在による壁」にぶつかりました。

 というのも、当時のRelicは顧客対応やプロジェクトのとりまとめをミッションとする役割を設けていなかったんです。顧客の事業課題を捉えながらコーディングできるエンジニアは大勢おり、そのメンバーがPM的役割を果たしていたため、最初は問題ありませんでした。しかしプロジェクトが大きくなるにつれて開発とプロジェクト管理を同時に担う負担が大きくなり、手が回らなくなってしまったのです。

 その結果、プロダクトオーナーはビジョンがあるが細かい仕様やUIが決められない、決める時間がない。エンジニアは仕様が決まっていないからコーディングできないというように、役割間がうまく接続できず、開発全体が思うように進まないことが増えていきました。そこで前職での経験を活かし、Relic初のPMとして活動を始めたのです。

──エンジニアを希望して入社したのに、PMに戻った形になりますね。

 マネージャーからも「エンジニアとして入社したのにPMに戻ってしまうが、良いのか?」と気遣っていただきました。ですがRelicで第一号のPMとして活動したことで、それまでは気づかなかった「自分のPMとしてのバリュー」を実感したんです。その強みを活かせるのであればと、違和感や葛藤はありませんでした。数年はコーディングをしながらPMを担う形で、複数の案件を対応していました。

──さらに、活動の場は商談にも広がっていたとか。

 そうなんです。PMは開発の中心となる役割ですから、新たなシステム開発の企画が持ちあがると真っ先に相談が舞い込みます。顧客の要望を整理してプロジェクトの体制を検討し、見積もりと提案書を作成しているうちに、徐々に商談に呼ばれて直接顧客と折衝するようになりました。段々と自分自身がコードを書いたり、PMをする時間が無くなってしまい……。「これはもはや、営業だな」と。

 「それならきちんと役割を定義したほうが良い」と会社として判断した結果、2025年1月に立ち上がったのが「テックブリッジ部」です。この部署に所属する「ビジネスエンジニアリング・リード」は、PM・エンジニア視点をもった営業職と言えるでしょう。

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売上を作ることで「ビジネスと開発の両輪」を回し続ける

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この記事の著者

高橋 愛里(編集部)(タカハシ アイリ)

新卒で総合情報サービス企業に入社し、求人広告の制作に携わる。2023年翔泳社入社。SalesZine編集部に所属。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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