2017年3月に刊行した『売れるECサイトのすごい仕掛け』で各分野における2016年の動向を総括した専門家には、2017年のスタートはどのように見えたのか。定点観測を行うことで、EC業界の全体像が見えてくる(※本記事は、2017年6月25日刊行の『季刊ECzine 2017年夏号』に掲載したものです)。
Amazon フレッシュは 買い物代行サービス
オムニチャネル関連で、最初に逸見さんが挙げたトピックスが、2017年4月21日から日本でもスタートした、生鮮食品を扱う「Amazon フレッシュ」だ。
「まだ対象エリアが限られているため、それほど話題になっていませんが、私はAmazon フレッシュは買い物代行サービスだと捉えています。小売企業がネットスーパーや店頭受け取りを始めようとすると、社内で専任部署を作ってという発想になります。しかし、Amazonフレッシュのような買い物代行サービスなら、サービス会社が百貨店やドラッグストアからピックアップして、配達してくれるわけです」
すでにEC事業者に知られている例として、アメリカのInstacartというサービスがある。郵便番号を入力すると同社と契約しているスーパー等が並び、そこで「ショッパー」が買い物を代行してくれるというものだ。
「日本では、このような買い物代行サービスは、これからますます進んでいくと考えています。代行サービス運営会社は、倉庫を持たなくとも他社の店舗在庫からピッキングする。小売業者にとっては、自社でなく、外部の人たちがピッキングして、届けるところまでやってくれる。手数料を払っても、代わりに買い物をしてほしい忙しい消費者もいますから」
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