ユーザートラッキング技術として長年使われてきたCookieの利用制限が本格化しつつある中、顧客獲得のための新たな手段として注目されているのが、ゼロパーティデータの活用だ。株式会社NTTドコモでは、ゼロパーティデータとして同社の膨大な会員基盤を活用できる「ドコモ広告」事業を展開。2020年10月6日に開催された「ECzine Day 2020 Autumn」にて、ドコモ広告の特徴や提供できる価値、これからの展開などを同社マーケティングメディア部 広告ビジネス担当課長の棚澤康之氏が紹介した。
個人情報保護に向けた世界的な動き Cookie-less時代の本格化へ

近年の世界的な潮流として、個人情報保護に関する法制度の厳格化が進んでいる。2018年にEU一般データ保護規則(GDPR)、2020年にはアメリカにてカリフォルニア州消費者プライバシー法(CCPA)が施行され、日本においても改正個人情報保護法が成立した。
こうした動きを踏まえ、プラットフォーマーも対応を進めている。AppleはSafariに実装するITP(Intelligent Tracking Prevention)のCookie利用制限をさらに強化。Googleも、2020年1月にChromeでのサードパーティCookieのサポートを2年以内に廃止する方針を示すなど、デジタルマーケティングの世界は本格的なCookie-less時代を迎えつつある。
棚澤氏は、「これまでCookieに頼っていたリターゲティングの手法は使えなくなりますし、コンバージョンタグによる効果測定も行うことができなくなります。このままでは、新規およびリピート顧客の獲得が非常に難しくなってしまうということです」と語る。
こうした状況の中で、Cookieによるトラッキングに代わる技術として注目されているのが、ユーザーから明示的にデータ利用の同意を得て収集されたゼロパーティデータの活用だ。
「これからの時代は、大規模なIDを保有する事業者との連携がより重要になってくるでしょう。NTTドコモでは、以前からゼロパーティデータである会員基盤を軸にした広告事業に取り組んでおり、Cookie-less時代に対応したさまざまなサービスを目的に合わせて柔軟に活用いただけます」(棚澤氏)

なお、NTTドコモではこれまで、広告主や代理店ごとに多岐にわたる広告商品群から最適なメニューをセレクトして提案してきたが、その全容がわかりにくいという声も中にはあったと言う。そこで、改めて数々の広告商品の総称(ブランド)を「ドコモ広告」として名称統一。よりわかりやすいリニューアルを図っている。
この記事は参考になりましたか?
- ECzine Day 2020 Autumn レポート連載記事一覧
-
- バックオフィス連携なしにECは成長しない データ活用とシステム戦略で生み出す小売業の未来
- Cookie-less時代の集客を支援 NTTドコモが示すゼロパーティデータ活用の可能性
- 店舗DXのトレンドから探る「CXの新しいかたち」 電通アイソバーが語る未来の顧客体験とは
- この記事の著者
-
【AD】本記事の内容は記事掲載開始時点のものです 企画・制作 株式会社翔泳社
この記事は参考になりましたか?
この記事をシェア
