EC事業者がおさえておきたい、13のテクノロジー関連トピックスの「定点観測」。リワイアの岡田さんに、Googleについて聞きました。※本記事は、2021年6月25日刊行の『季刊ECzine vol.17』に掲載したものです。
異なる指標を一元化 進むYouTube広告の貢献度可視化
前号の定点観測で、テレビを通じたYouTube視聴増加の旨を紹介したが、ユーザーの動画に対するニーズや企業・ブランドの期待に応えるべく、Googleも着々とYouTube広告まわりの機能改善を行っている。
「そのひとつが、2021年2月4日に発表された『コンバージョンのアトリビューション共通化』です。YouTubeへ広告を出稿する際には、動画の間に挟まれる『インストリーム広告』とYouTube内の検索結果一覧や動画再生ページ内のフィードに表出する『TrueView ディスカバリー広告』の2種類がありますが、前者は最後まで視聴されたか、『もっと見る』などのアクションがされたか否かでエンゲージメントを測り、基本的には視聴単価で広告費が徴収されます。そして、後者はクリック単価となっています。設定された指標が異なるため、キャンペーンをまたいだ成果の比較が困難でしたが、今回の改善により双方でクリック数とエンゲージビュー(10秒以上動画が閲覧された回数)を見る形に変わりました。貢献度可視化に向け前進しています」
また、同年2月18日には「アトリビューションレポートに YouTube 広告とディスプレイ広告が含まれるようになりました」という報もあった。これは、Google 広告のアトリビューションを使用することで、ユーザーがコンバージョンを達成するまでにたどった経路を把握できる機能であり、貢献度や広告パフォーマンスのよいメディアの把握を容易にするものだ。
「あくまで私の憶測ですが、Googleは2020年10月にリリースしたショッピングの無料リスティングを筆頭に、あらゆる購買機会を捕捉するための投資に本気で取り組んでいます。今後も多くの打ち手を出してくるでしょう。広告主向けの機能改善は、キャンペーンに投資してもらうための準備です。まだベータ版のため改良が加わる可能性はありますが、コンバージョン経路レポートでは検索広告(ショッピング広告を含む)、YouTube 広告、ディスプレイ広告がどう連動してコンバージョンを促進しているか確認できます。Google 広告の右上にあるツールアイコンをクリックし、『測定』→『アトリビューション』を選べばアトリビューションレポートが表示できますので、現状把握がてら触ってみることをお勧めします」
YouTube関連では、2020年5月にアメリカとカナダで動画広告枠購入サービス「YouTube Select」も開始している。日本での展開は未定だが、同サービスが始まればTVCMのスポンサーのように人気YouTube番組に広告出稿し、多くの露出獲得も可能となる。
「若年層の中には、YouTubeがプライマリーな情報収集手段となっている人もいるほどです。時代の変化に合わせて、広告主も動かねばなりません。もし日本でも開始するとなれば、運用型と予約型の広告を上手に回す能力が求められます」
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ECzine編集部 木原 静香(キハラシズカ)
立教大学現代心理学部映像身体学科卒業後、広告制作会社、不動産情報サイトのコンテンツ編集、人材企業のオウンドメディア編集を経験し、2019年に翔泳社に入社。コマースビジネスに携わる方向けのウェブメディア「ECzine」の編集・企画・運営に携わる。2025年4月1日より、ECzine 副編集長を務める。
※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です
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