EC売上アップの秘訣をウェブで学ぼうと思っても、なかなか自社の現状と合致した情報に出会えない。そう悩む方は、少なからずいるのではないでしょうか。こちらの連載では、株式会社StoreHeroの黒瀬さんが月商別のグロースハック術を伝授します。第1回は、「事業立ち上げ(月商0円)~月商100万円程度」の方向けです。
とにかく「友達」を増やそう 軌道に乗せるまでは実直に
StoreHeroの黒瀬です。今回は、事業立ち上げ(月商0円)から月商100万円程度のブランドを展開する個人・企業の方に向けて、すぐに着手してほしい打ち手をご紹介できればと思います。
自身がすでにインフルエンサーなど知名度がある場合を除き、0からブランドを立ち上げる場合は「親しい人」、つまり「友達」を作る必要があります。「友人・知人に買ってもらって売上を立てよう」と勧めているわけではありません。そうした取り組みも売上を立てる上では必要ですが、意識していただきたいのは「ひとりでも多くのお客様と仲良くなる」ということです。
ひとりでも多くの人にブランドを認知してもらい、魅力を感じて買ってもらうには、ECサイトなど「売る場所」の整備も必要ですが、営業活動的な視点も欠かせません。ブランド立ち上げというワードにキラキラとした印象を持つ方もいるかもしれませんが、実際初期にやることは泥臭い作業が多いのも事実です。ここからは、考えるべき項目別に解説をします。
0. 誰に何をどう提案するかを決める
今から説明する項目は、これからブランドを立ち上げる方に向けたアドバイスです。すでに販売する商品を決めている場合は、これらができているかどうかを改めて見つめ直すきっかけとしていただければと思います。
売るもの(商品)や売る場所(チャネル)を決める前にすべきは、「誰に何をどう提案するかを決める」ことです。これはブランド全体の方針として検討しても良いですし、商品カテゴリーや商品別に決めても問題ありません。大切なのは「自分が何を伝えたいか」という軸を定め、それが世の中の需要として存在するかをきちんと検証することです。
一度世に出した商品を作り替えるのは、容易なことではありません。食品や化粧品など、基準に基づいて審査を通す必要がある商材の場合は、なおのことこうしたハードルも高くなります。求められている商品を販売しなければ、当然売上アップにもつながりません。ターゲットが限られていたとしても、事業として成立する人数の顧客から支持を獲得し、購入してもらうことができるかどうか。つまり売れるかどうかは、ある程度確証を持てるところまで下調べする必要があります。
とくに大事なのは「誰に」という部分です。「40代女性」といった年齢・性別で区切ったペルソナ設定ではなく、その年代・性別で「どのような性格か」「購買時にもっとも重視する判断軸」「誰(どこ)の意見をもっとも信用しているか」といった、細かい部分まで想定する必要があります。社内の人や共通の知人を挙げ、「●●さんみたいな人」と想像しやすい像を設けるのもお薦めです。
ここまで深掘りをするのはたいへんな作業ですが、これをやるかやらないかで、その次に立てる売上目標や、事業拡大のスピード感も大きく変わってきます。
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ECzine編集部 木原 静香(キハラシズカ)
立教大学現代心理学部映像身体学科卒業後、広告制作会社、不動産情報サイトのコンテンツ編集、人材企業のオウンドメディア編集を経験し、2019年に翔泳社に入社。コマースビジネスに携わる方向けのウェブメディア「ECzine」の編集・企画・運営に携わる。2025年4月1日より、ECzine 副編集長を務める。
※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です
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