EC事業者がおさえておきたい13のテクノロジー関連トピックスの「定点観測」。エッジの久保田さんに、動画について聞きました。※本記事は、2022年6月25日刊行の『季刊ECzine vol.21』に掲載したものです。
TikTok活用 販促の実績が続々
まずはTikTokについて「認知だけでなく販促面での実績が次々に出てきている」と言う。
「たとえば、40代向けのコンプレックス商材を取り扱っている事業者様の例があります。Facebookで十分コンバージョンがとれているのですが、競合他社がTikTokを仕掛け始めたからうちもやりたいというご要望をいただいています」
中小規模の事業者が中心のエッジのクライアントは、 TikTokについて「これから始めたい」というところが大半だと言う。TikTokととくに相性の良い商材は「コンプレックス」「ダイエット」「(主にプチプラ)ファッション」だそうだ。
動画クリエイティブについては、予算があればメディアごと専用のものを作るが、多くの場合は縦型にしたりコピーを変更するなど、編集でTikTok用に対応すると言う。編集の際の最重要ポイントは「スワイプされないよう最初の3秒で心をつかむこと」だ。具体的には、次の要素を盛り込むことでそれを実現する。
「縦型であることは大前提として、人が登場する、音が入っていることは重要です。音に関しては登場人物の声でなくとも自動音声でもかまいません。TikTok側で音声素材の用意もあるため、それを使っても良いでしょう。見せかたとしては、ランキング形式はよく視聴される傾向にあるようです」
人が登場するとなると、従来のSNSと同様にインフルエンサー、TikTokerの存在が気になるところだ。
「現時点では、YouTuberほどきちんとした事務所があるわけではありません。他の仕事もしていて、TikTokもやっているという具合ですね。広告代理店に依頼すればリストアップしてくれますし、TikTokを運営するByte Danceに依頼する方法もあります。従来のSNSのインフルエンサーと同様に、本気でその商品をオススメしているかは視聴者に伝わるため注意が必要です」
従来のSNSとの比較で言えば、ハッシュタグも気になるところ。エッジでは、「リーチを増やすためにとりあえず設定しておく程度で、ハッシュタグからバズった経験はあまりない」そう。より重視すべきはコメントだと言う。
「感覚値ではありますが、他のSNSメディアよりもコメントの閲覧が多い傾向にあります。コメント欄の一番上に表示されたいがためにフォローするファンもいます」
単発の商品紹介動画でバズらせるだけでなく、長期的な視野で企業アカウントを運営する向きもある。重役がダンスを踊るなど柔軟な姿勢を見せ、ファンを獲得しようと工夫を凝らしている。
「エンターテイメント性が高いメディアですから、おもしろいコンテンツを社員で作ることができる企業には有利だと思います」
ちなみにTikTok for Businessでは、2021年10月1日~2022年1月14日の日本でのTikTokにおけるEC業界の運用型広告を分析し、「TikTok運用型広告クリエイティブTips ~EC業界~」を公開。「動画の冒頭から人物を登場させる」「動画の冒頭から6秒以内に、商品要素を入れない」「広告ターゲットに呼びかける」といった傾向を紹介しているのでチェックしておきたい。
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倭田 須美恵(ワダ スミエ)
2013年11月11日、ECzine立ち上げ。ならではの視点でECに関する情報をお届けしたいと思います。
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