生成AIの活用が日本にも広がる中、国内電通グループ(以下、dentsu Japan)では、長年の歴史によって培ってきた顧客視点や多数のEコマース事例を基に、AIとの「対話」を軸にした顧客体験の深化を進めている。2024年8月27日開催の「ECzine Day 2024 Autumn」にて、こうしたプロジェクトを推進する株式会社電通デジタル データ&AI部門 部門長補佐 山田健氏と、コマースマーケティング部門 延命敬一郎氏が登壇。Eコマースにおけるユーザー理解を深めるための視点や、AIを使った新たなコミュニケーションの事例を紹介した。
「すっぴんのAI」を使えるものにするには?
dentsu Japanでは、長年多くのクライアントビジネスを手掛けてきた経験や、クリエイティブに関する知見を生かしたAI活用を進めている。その歴史は10年以上にわたり、2016年に開発されたAIコピーライター「AICO」をはじめ、生成AI登場前からバナー広告作成ツール「ADVANCED CREATIVE MAKER」、サッカースコア予測アルゴリズム「AI ELEVEN」などを生み出してきた。
2022年、生成AIを活用した一般向けサービスが続々と誕生し、2023年には生成AI全体の市場規模は137億ドルを記録(dentsu Japan調べ)。今後10年の平均成長率は27%、2032年には市場規模が1,180億ドルを超えると同社は予測している。こうした未来を踏まえ、dentsu Japanでは独自のAI戦略「AI For Growth」を発表。山田氏はコンセプトを次のように説明する。
「単なる業務効率化ではなく、クライアントとその先にいるエンドユーザーの体験価値向上を目指しています。そのために、マーケターやプランナー、クリエイターの考え方や知見をAIで再現し、活用していくコンセプトを打ち出しています」(山田氏)
AI活用を推進する立場から、山田氏は「すっぴんのAIを使っても、まだ世の中に受け入れられない」と強調。そのため、電通デジタルではdentsu Japanがこれまで培ってきたマーケティング領域を中心とした専門性や、大規模消費者調査データ、大手SNSの発話分析基盤など、AIの精度向上に寄与する独自データ基盤、Microsoft、Google、Amazonといった主要プラットフォーマーとの強固なリレーションシップ、AI技術に関する研究力や実績を生かして顧客行動の促進を進める新たなソリューションを作り上げた。それが、統合マーケティングソリューションブランド「∞AI(ムゲンエーアイ)」である。
「電通デジタルでは、『隠れたAI大国』と呼ばれるモンゴルに開発拠点を有しており、国内外でAIコンサルタント、AIエンジニア200名弱が働いています。未来を見据えて東京大学や滋賀大学と産学連携の取り組みを実施している点も特徴です」(山田氏)
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田中なお(タナカ ナオ)
物流ライター。青山女子短期大学を卒業後、物流会社に14年間勤務。その後、2022年にフリーライターとして独立。企業オウンドメディアや物流ニュースメディアで発信活動をし、わかりやすく「おもしろい物流」を伝えている。
※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です
提供:株式会社電通
【AD】本記事の内容は記事掲載開始時点のものです 企画・制作 株式会社翔泳社
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