オンラインで購入した商品がいつ届くかわからず、不安を感じた経験はないだろうか。こうした体験による顧客満足度の低下を防ぐには、購入後の丁寧なコミュニケーションが重要だ。2024年8月27日開催の「ECzine Day 2024 Autumn」では、購入後体験の向上を支援するNarvar Japan株式会社 バイスプレジデント 兼 執行役員社長 白石肇氏が、顧客が「もう1度購入したい」と思える体験設計のポイントについて語った。
配送に不安を感じた顧客の45%が離脱 見落としがちな購入後のコミュニケーション
2012年にアメリカで創業したNarvarは、商品の受け取りや返品・交換などといった、顧客の「購入後体験(ポストパーチェス)」に特化したECソリューションを提供している。2021年に、Narvar Japanとして日本進出を果たした。白石氏は「購入後体験の最適化は、ロイヤリティ向上に欠かせない」と強調し、同社のソリューションの特徴についてこう説明する。
「当社は、主に『お届け予定日』『配送追跡・通知』『返品・交換』の3機能を提供しています。これらにより、顧客とのコミュニケーションに活用できる配送追跡ページの作成、タイミングやオペレーションをカスタマイズできる返品・交換サービスの実現が可能です。2024年8月時点で、世界で1,400を超える企業に導入されています」
商品を購入する一歩手前の顧客に対して、広告やSNS上で情報を配信し、アプローチを図る企業は少なくない。こうした施策は、目先の売上創出には有効だが、白石氏は「購入後体験の向上が後回しとなっている。購入前後で体験が分断されると、新規顧客が定着しない」と指摘。それを裏付ける同社の独自調査の結果を共有した。
「配送に不安を抱く顧客のうち、45%はそのECサイトから商品を購入しないとわかっています。『いつまでに届いてほしい』と希望している顧客は、商品の配送予定日が明確でないと不安を感じるのです」
その証拠に、70%の顧客が商品の配送通知メールを開封しているという。白石氏は「商材によって、開封率が80~90%にのぼるケースもある」と補足する。
「同様に、配送会社の追跡ページリンクや配送完了メールも開封率が高いです。購入直後は、顧客が商品の到着をワクワクしながら待っています。期待値が高まっているタイミングで、アプローチしない手はありません」
加えて、同調査では返品時に不便さを感じた顧客の33%が、リピート購入しないと判明した。反対に、容易に送り返せるなど返品対応がスムーズだった場合、90%の顧客が「同じECサイトで買い物したい」と回答している。
「元々、返品はネガティブな体験です。その上で嫌な思いをすると、顧客は2度と戻ってこないでしょう。返品対応一つとっても、提供する体験によってその後のロイヤリティが大きく異なります」
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- この記事の著者
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清家直子(セイケ ナオコ)
フリーライター。地方新聞社で報道記者として、行政や事件報道に従事。現在は、企業オウンドメディアやビジネス系、法律関連サイトなどでインタビューを含めた情報発信を行っている。
※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です
提供:Narvar Japan株式会社
【AD】本記事の内容は記事掲載開始時点のものです 企画・制作 株式会社翔泳社
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