近い将来、消費の中心となる10代・20代。彼らの本音を知ることで、これから必要なEC・マーケティング戦略が見えてくるはずです。今回は「若者×マーケティング」を研究する産業能率大学 経営学部の小々馬敦教授のもとで学ぶ学生と座談会を開催。“Z世代”の彼らが、実際の買い物について語った内容を、前編・後編に分けてお届けします。後編では、ECサイトと実店舗の使い分け、AIによるパーソナライズへの期待、そしてZ世代マーケティングへの違和感など、彼らが考える購買体験の理想像に迫りました。
前編はこちら
「見つけたら今すぐ欲しい」「実店舗のワクワク感が好き」
【座談会メンバー】
- 4年生 松村志乃さん
- 4年生 門井佑太さん
- 3年生 飯島陸さん
- 3年生 西川杏姫さん
──実店舗とECサイトでは、どちらで買い物をするのが好きですか。
門井さん 僕は断然、実店舗が好きです。
松村さん 私はECサイト。一番手っ取り早く商品を買う方法だと思っています。夜にスマホで商品をなんとなく探しているとき、どうしても買いたいものに出会うこともありますよね。そうなると「今すぐ欲しい」と思うんです。
ただ、洋服や化粧品は実店舗で試さないと自分に合うかが不安なので、1度オフラインで確かめた後に、サイズやカラーが豊富なEC上で買うことが多いです。
門井さん たしかに、バリエーションが充実していて購入しやすい場合は、僕もECサイトで買っているかも。
飯島さん 僕は実店舗で買い物をするのが好きなので、ECサイトで調べた上で、改めて実店舗に買いに行きます。でも、店内でEC上のキャンペーンやセールがないかはチェックしていますね。結果的にECサイトで購入したほうがお得なら、店内にいながらオンラインで買うこともあります。
松村さん あと、私は袋を買いたくないんですよね。買い物した後に、ショッパーをいくつも持って歩くのが面倒に感じます。
西川さん 私は反対に、実店舗で買った後に、袋を持って家まで帰るワクワク感が好きです。お気に入りの店員さんから買いたいという思いもありますし、友人との買い物帰りに袋を見ながら商品について話したいんです。思い出込みで、実店舗ですね。
──同じZ世代でも、やはり買い物の楽しみ方には個性が出ますね。
門井さん 僕も店員さんと話すのがすごく好きで、行きつけのお店の近くに来たら、「今日はいるかな?」とのぞいてしまいます。好きな店員さんから購入したものと、ECサイトで購入したものでは、たとえ同じ商品でも、その後の思い入れがまったく違うと思うんです。店員さんと、個人的にSNSのアカウントを交換することもありますよ。内装や商品の配置などを見るも好きなので、出会いがあるという意味で実店舗が良いです。
西川さん ECサイトは、カテゴリーごとに分類されすぎていると感じています。私はたくさんの商品の中からときめくものを見つけたいので、細かくカテゴリー分けされていたら偶然の出会いが難しい気がします。ECサイトやアプリを見るときは、電車での移動中など限られた時間の中です。だから私は、ECサイトで新しいかつ魅力的な商品に出会うのは難しいと思うときがあります。
松村さん 私は事前に「これを買いたい」とおおよそ決まった状態でECサイトを見ています。そのため、カテゴリー分けしてもらわないと、なかなか探せず、むしろ困ることもありますね。
欲しい商品が実店舗にしかないときは、電車に乗りながら近くの実店舗を探して、乗換駅の近くにあればわざわざ降りて向かいます。買おうと思ったら、とにかくすぐに欲しいんです(笑)。コラボ商品や好きなブランドの新作だと、急いで実店舗まで走ります。
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- この記事の著者
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清家直子(セイケ ナオコ)
フリーライター。地方新聞社で報道記者として、行政や事件報道に従事。現在は、企業オウンドメディアやビジネス系、法律関連サイトなどでインタビューを含めた情報発信を行っている。
※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です
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