富士通は、データ&AIにより小売業の持続的な成長を目指す「Uvance for Retail」のもと、イオンフードスタイルと共同で開発した、店舗運営を自律的に支援するAIエージェントについて、実店舗での実証実験を開始する。
同AIエージェントは、店舗の戦略立案や売場レイアウトの検討を支援するもので、店舗運営の迅速な意思決定、業務の標準化および効率化への効果を検証する。背景には慢性的な人手不足や、店長業務の属人化といった課題がある。イオンフードスタイルは、2026年3月1日にマックスバリュ関東、ダイエーの関東事業、イオンマーケットの3社の統合により発足しており、全店舗での一貫した高品質なサービス提供に向けて同AIエージェントの活用を推進する。
開発にあたっては、富士通のForward Deployed Engineerなどが業務統合した各社の共通業務を特定し、理想の業務モデルを策定した。その上で、店長が課題意識を持つ、店舗戦略立案、棚割りレイアウト、施策実行性検討、商圏分析を支援する4つのプロトタイプを構築した。今回の実証実験では、このうち「店舗戦略立案」と「棚割りレイアウト」の2つを実店舗で検証する。
実証では、3Cフレームワークを用いた店舗戦略策定や、陳列指示書に基づく棚割り作成の効率化などの有効性を測定する。今後、富士通は実証結果をもとに精度向上や適用範囲の拡大を検討する。複数のAIエージェントが協働するマルチAIエージェントの開発を目指し、小売業の競争力強化を進めていく方針だ。
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