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MarkeZine Day(マーケジンデイ)は、マーケティング専門メディア「MarkeZine」が主催するイベントです。 「マーケティングの今を網羅する」をコンセプトに、拡張・複雑化している広告・マーケティング領域の最新情報を効率的にキャッチできる場所として企画・運営しています。

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MarkeZine Day 2026 Autumn

マーケティング最新事例 2026

アディダスが旗艦店リニューアル×CRM戦略で好調。ロイヤル顧客との「リアル接点」設計の全貌

 来店者数前年比約70%増、売上約2倍。アディダスが2026年4月にリニューアルオープンした渋谷・MIYASHITA PARKのブランドフラッグシップストアが、早々に驚異的な数字を叩き出している。adiClub(アディクラブ)カウンターの設置、豪華賞品が当たるカプセルトイ、サッカー日本代表ユニフォームへのカスタマイズサービス「MADE FOR YOU」、限定モデルの先行発売――新生旗艦店の爆発的な滑り出しは、アディダスLoverの心をくすぐる仕掛けが幾重にも戦略的に重ねられた結果だ。コンシューマーエクスペリエンス シニアディレクター 太田公滋氏と、ブランドアクティベーション メンバーシップ ディレクター ヤヴァレコヴァー・ルチア氏に、旗艦店でのCRM戦略の意図と手応えを訊いた。

「幅広さを体現する場所」へ。旗艦店に求めた役割と物語

――今回リニューアルしたMIYASHITA PARKのフラッグシップストアは、どんな位置づけですか。

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アディダスジャパン株式会社 コンシューマーエクスペリエンス シニアディレクター 太田公滋氏
直営店の店舗開発・店舗デザイン、ビジュアルマーチャンダイジング、ショップスタッフのトレーニング(セールスアカデミー)をリード。

太田:フラッグシップとは、単に商品を販売するだけでなく、ブランドが今何を大切にしているかを体現する場所です。渋谷はスポーツとファッションとカルチャーが交差する街で、サッカー日本代表ユニフォームを着た若者もスニーカーにこだわる人もランナーもいる。そのすべてが重なる場所に構えることで、アディダスの幅広さを伝えることができます。

 MIYASHITA PARKというハコ自体がカルチャースポットとして認知されていますし、その場にフラッグシップがあること自体がブランドメッセージになる、という判断もありました。1F・2Fの計1,067平方メートルを活かして、商品体験からadiClubメンバー向けサービス、ユニフォームへの名入れカスタマイズまで、アディダスのすべてを詰め込んでいます。

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店舗外観。世界各地の旗艦店で導入されているカスタマイゼーションサービス「MADE FOR YOU」を、日本国内ではサッカー日本代表ユニフォーム向けに特別導入。購入したユニフォームに、ネーム&ナンバーをその場でプリントできる即日カスタマイズサービス

――オープン以来、数字としての手応えは?

太田:予想をかなり超える反響でした。来店者数は前年比約70%アップ、売上は前年比約2倍。早くもリピート来店いただくお客様も多く、継続的な数字として手応えを感じています。意図通りと言えますが、サッカーアパレルの売上は前年比約4倍になり、またマラソンの世界記録更新で話題になったランニングシューズの「ADIZERO(アディゼロ)」シリーズをはじめランニング商品は3倍程度伸びています。ストーリー性を持たせた店舗設計が効いていると感じています。

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旗艦店のオープン記念として、高機能ランニングシューズ「EVO SL WOVEN」のスリーストライプに、日本の浮世絵からインスパイアされたグラフィックを入れ込んだ特別仕様の日本限定モデル(左)や、「adidas Originals(アディダス オリジナルス)」のペット向けアパレル&アクセサリーの新コレクション(右)の先行発売も

――ストリートで着られる商品も増えている印象を受けます。商品構成の戦略に変化はありましたか。

太田:アディダスはグローバルで「グローバルブランド・ウィズ・ローカルマインドセット」という指針を打ち出しています。以前はグローバルの方針に基づいて商品展開を進める体制でしたが、今はグローバルの戦略を踏まえながらも、日本のお客様視点で商品をセレクトできるようになっています。直営店ではそこを強く打ち出せるのが強みです。一方で、先日ロンドンで行われた公式のマラソン大会で人類初となるフルマラソン2時間切りを達成したレーシングシューズの「ADIZERO」シリーズのようなグローバルのイノベーションやテクノロジーを搭載した商品もちゃんと伝える。ローカルとグローバルのバランスがうまく取れている店舗構成です。

adiClub――3億人をつなぐグローバルCRMプログラムの「日本仕様」

――CRMのコア戦略でもある会員プログラム「adiClub」は、どのようなプログラムですか?

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ルチア:「adiClub」はアディダスのグローバルな会員プログラムで、全世界で3億人以上が利用しています。日本では2018年10月にスタートし、2023年10月に大きく進化しました。購入金額に応じたポイント付与と使用ができるようになったのが大きな転換点で、さらに日本のお客様向けにカスタマイズした特典も設計しています。

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ルチア:グローバルのプログラムをベースにしながら、会員特典は日本のお客様のニーズや店舗からのリクエストに応じてカスタマイズしており、日本の文化・スポーツとひもづいた体験を提供すべくローカライズに注力しています。

 

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アディダスジャパン株式会社 ブランドアクティベーション メンバーシップ ディレクター ヤヴァレコヴァー ルチア氏
ロイヤリティプログラム「adiClub」の統括と、その裏側で走るCRM戦略の両方を担当。DTC(直営店・自社Eコマース)チャネル全体に対してディレクション。

――どんな日本仕様の特典を企画しているのでしょうか?

ルチア:従来でいうと、人気アーティストのコンサート招待やローカル音楽フェスへの招待、FIFAワールドカップ日本代表戦の観戦チケット提供などがその一例です。スポーツ、音楽、カルチャーのそれぞれのシーンでアディダスとの接点をつくり、「ポイントによる特典への交換」という従来のポイントプログラムの枠を超えたアディダスならではの特別なブランド体験を提供することで、お客様とのエンゲージメントをさらに高めていくことを目指しています

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日本初の「adiClubカウンター」が顧客行動をどう変えたか

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この記事の著者

笹山 真琴(ササヤマ マコト)

ユニコーンパブリックリレーションズ 代表取締役

コミュニケーションストラテジスト/PRストラテジスト/エディター/コピーライター/イベントプランナー。
慶応義塾大学卒。ファッション誌記者、戦略PRエージェンシー、ITコンテンツプランナーなどを経て編集プロダクションとコミュニケーションエージェンシーを設立。マス...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2026/06/25 08:00 https://markezine.jp/article/detail/50870

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