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イベントレポート

「北極星」を胸に変化を楽しむ。Google、富士通、Salesforceに聞くAI時代のリーダー像

「できない」と思った過去も。成長に欠かせない2つの視点

西田 これからの女性リーダーが組織にとって必要不可欠な存在に成長していくためには、どのような視点が必要でしょうか?

鈴木 私自身も川流れ式のキャリアを歩んできた一人ですが、その中で、成長するために大切だと実感した視点が2つあります。

 一つが、「まずは一歩を踏み出すこと」です。これまでのキャリアを振り返ってみると、特に30代の頃は「私にはできない」「あの先輩みたいにはなれない」としり込みしてしまうことが何度もありました。その中で最も成長できたのは、新たな挑戦を避けては通れない状況に直面し、思い切って一歩を踏み出したときだったんです。

 現代は毎週のように新しいテクノロジーが生まれます。特に生成AIは、まだベテランの先輩が存在しない領域です。そのため、最初から完璧を目指す必要はありません。チャンスが巡ってきたら躊躇せずに挑戦してみることで、これからの組織にとって、欠かせない存在へと成長していけるでしょう。

 もう一つが、「自分の軸を持つ」ことです。三上さんのことは10年ほど前から存じ上げているのですが、その頃から、好奇心と突破力がまったく変わっていらっしゃらないんですよね。私も同じように、「お客様や組織を良くしたい」という使命感や誠実さを原動力にしてきました。環境が大きく変化する中でもぶれない「何か」を見つけることが、キャリア形成においても、AIの波に乗るうえでも非常に大切だと思います。

「北極星」を胸に、しなやかにキャリアを切り拓く

西田 変化が激しく、やるべきことも増えた中では、バーンアウトしてしまいそうになる瞬間もあるかもしれません。最後の質問ですが、しなやかに折れることなく、エネルギーをチャージしながらキャリアを形成するために、取り組んでいることはありますか?

古濱 情報があふれる時代、心も身体も疲弊しますよね。だからこそ、デジタルデトックスを意識しています。書道をしているのですが、「手で書く」というITの世界とは正反対の時間を過ごすことで、自分の中のバランスが保たれている気がしています。

 その中では、鈴木さんが仰ったように、「ぶれない軸を持つ」ことが大切です。自分にとって最も大切な「北極星」さえしっかり見えていれば、忙しい日々の中で自分を労わりながら、大切なものは逃さずにキャリアを切り拓いていくことができます

三上 仰る通りですね。自分の軸や価値観をしっかり持つと、それが「アンテナ」となり、目の前の課題に追われる中でも、自分にとって大切なものやチャンスを逃さずつかんでいけるんです。

 私の場合、なんでもやりたくなってしまって、無理をしてしまいがちなんです。そのため「これはやらない」「今日はこれだけ終わらせる」という引き算を意識しています。土日は仕事のメールはほとんど見ませんし、身体を動かすのが好きなので、部屋でスピンバイクを漕いだり帰り道をわざと遠回りしてゆっくり歩いたり、仕事から離れる時間を意識的に作っています。

 皆さん本当に日々頑張っていらっしゃるので、あえて自分を甘やかす時間を作るのも大切です。自分自身の中に余白がないと、良いアイデアは湧きませんから

鈴木 私も、かつては朝起きてすぐにスマートフォンを確認し、そのまま仕事を始めて遅くまで働いて……というスタイルでした。「これは危ない」と感じてから、現在は起床後10~20分はスマートフォンやニュースに触れず、その日や週、月のパーパスと、その実現のためにやるべきこと、やりたいことを2つほど考え、心を整えてから仕事を開始しています。

 毎朝のこの習慣によって自分の中の「北極星」を再確認し「アンテナ」を立て直すことで、忙しい毎日の中でも、本当に大切なことに自分の時間を費やせています。

西田 持続的な働き方を実現するため、皆さん自分ならではの力の抜き方やリセットの仕方をお持ちなのだと感じました。皆さんありがとうございました。

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この記事の著者

高橋 愛里(編集部)(タカハシ アイリ)

新卒で総合情報サービス企業に入社し、求人広告の制作に携わる。2023年翔泳社入社。SalesZine編集部に所属。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2026/08/28 07:00 https://markezine.jp/article/detail/77317

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