TOPPANは、アパレルブランド向けに、サプライチェーン管理と消費者へのトレーサビリティー情報提供を両立する小型デュアルRFIDタグを開発した。
同製品は、長距離通信で一括読み取りができるUHF帯と、近距離通信に対応するNFCの2つの通信規格を統合したRFIDタグである。現場での物流・在庫管理の効率化に加え、購入後は消費者がスマートフォンでトレーサビリティー情報や真贋判定、キャンペーン情報などを確認できる。
開発の背景には、欧州において製品の生産から廃棄に至る情報をデジタル記録するDPP(デジタルプロダクトパスポート)の法制化が進んでいる状況がある。アパレル分野では2027年よりDPPの導入が予定されており、確実な情報開示が急務となっている。従来のアパレル向けUHF帯タグは購入後に捨てられることが多く、追跡やリサイクル時の情報参照に活用しづらい課題が存在していた。
同製品は、縫製糸の一部に導電糸を活用した構造により、小型でありながら5m以上の長距離通信を実現する。また、ICチップおよび実装部を補強することで、家庭用洗濯機での100回洗濯耐久テストをクリアする高い耐久性を備える。セキュリティ面では、「ID-NEX NFC セキュアID認証サービス」の活用により、既存システムやブロックチェーンと連携した改ざん不能な追跡管理を可能にする。
TOPPANは小型デュアルRFIDタグを2026年度内に提供開始し、欧州展開を行うアパレルブランドへ向けてアプローチする。2029年度までに関連受注を含み10億円の売上を目指す。
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