「高いなら安心」が生んだ失敗
わからない恐怖から逃れたい。私は当時の上長に見積もりを見せ、半ば責任をおしつけるように、いちばん高額な見積もりを採用する許可を得ました。
上長とて内容はわかりません。だから「高いなら安心だろう」という判断になる。私がそうミスリードしたように思います。いま思えば、これは組織としての失敗でした。わからない者が、わからないまま、金額の大きさを安全の根拠にしてしまったのです。
ところが──。一晩で解約しました(笑)。
決め手は、営業の勘でした。「組み立てを見直そう」、そう思ったのです。このとき支払った違約金は、私の不勉強に対する授業料だったと思っています。長年の営業の勘も捨てたものじゃなかったと今は思っています。
ウェビナーとセミナーに足しげく通った日々
きちんと導入すべきECシステムを見定められるようになるべく、解約後はとにかくウェビナーとセミナーに足しげく通い、勉強しました。専門用語がわからないため、耳から入ってきた言葉を家に帰って調べる。その繰り返しです。
実はこの時点で、ニューヨークのアナ スイ社からはShopifyを勧められていました。しかし当時(2016年頃)、日本ではShopifyという名前を耳にすることはほとんどありませんでした。
ですから、私の選択肢には入っていなかったのです。それがウェビナーやセミナーで情報を得ていくうちに、がぜん、Shopifyも選択肢に入ってきました。
