営業の世界では「モテる人が結果を出す」と言われることがある。実際、トップ営業スタッフたちは魅力的であり、さまざまな人からモテていた。では、どんな人がモテるのか? モテる人は感じがよく安心感を与えるが、実はそれだけでない。時には冷静な意見を伝えたのちに、丁寧なフォローをするなどして相手の“感情”を動かしている。だからこそ相手の気持ちをつかむのだ。今回はトップ営業スタッフによる「感情を動かす4つのステップ」について紹介させてほしい
営業に必須の「ラポール」 築いても売れない営業も?
トップ営業スタッフのセミナーを聞きに行ったときのこと。講演が終わり、質問コーナーになった。若い人が手を挙げ「トップになる秘訣をひとつだけ挙げるとしたら何でしょうか?」と質問した。
難しい質問だ。“ひとつだけ”と言われると一気に難度が上がる。「どんな回答をするのだろう」と思って聞いていた。
そのトップ営業スタッフは少し考えて「お客様とラポールを築くことです」と答えた。営業の現場におけるラポールとは営業スタッフとお客様の相互の信頼関係のことを言う。私はその答えを聞いて深く納得した。

私自身、取材などで「営業で結果を出すために大切なことは何ですか?」という質問をよくいただく。
・コミュニケーション能力
・行動量、モチベーション
・人間的魅力
・信頼関係 etc...
さまざまな回答が思い浮かぶが、もし「ひとつだけお答えください」と聞かれたなら「お客様の警戒心を解くこと」と答える。これは結果を大きく左右するからである。
お客様が警戒している状態で「さっそくですが、当社の商品の特徴とメリットを説明しますね」とセールストークを始めたらどうだろう? お客様はさらに警戒心を強める。力説すればするほどますます売れなくなるのだ。これは私自身がかつてハマっていた過ちだ。
結果を出す営業スタッフはなにげない雑談から入り、緊張感を和らげる。お客様との共通点を見つけ警戒心を解き、ラポールを構築する。それから話を展開させていく。だからうまく話が進むのだ。これができる人は成績優秀者が多い。
しかし、“ラポールは築くが、売れない営業スタッフ”も存在している。あなたの近くにも“お客様とやたら長く話をするのに売れない”営業スタッフがいるだろう。この手のタイプはお客様と仲良くなるものの、肝心な話ができていない。お客様のお悩みを引き出せず、的外れな商品を提案してしまう。これでは結果は出ない。
結果を出している営業スタッフが行っているのは、警戒心を解くことだけではない。
メールマガジンに登録無料すると、続きをお読みいただけます
-
- Page 1
-
- Page 2
この記事は参考になりましたか?
- 訪問しなくても売れる!菊原氏が営業スタッフに贈るアドバイス連載記事一覧
- この記事の著者
-
営業サポート・コンサルティング株式会社 代表取締役 菊原智明(キクハラトモアキ)
群馬県生まれ。大学卒業後営業の世界へ。「口ベタ」、「あがり症」に悩み、7年もの間クビ寸前の苦しい営業マン時代を過ごす。その後訪問から”営業レター”に手法を変えたことで4年連続トップの営業マンに。2006年に独立、講演活動、研修を行っている。2010年より関東学園大学にて学生に向け全国でも珍しい【営業の授業】を行い、社会出てからすぐに活躍できるための知識を伝えている。2025年までに83冊の本を出版。ベストセラー、海外で翻訳多数。
<...※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です
この記事は参考になりましたか?
この記事をシェア
