営業活動における「フォロー」は、名刺交換等によって連絡先を知っているお客様へ行うものという印象があります。しかし、商品・サービスを買う気がないお客様に対して売り込んでしまうのは失敗のもと。そのためステップ営業法では、少し異なる位置づけで「フォロー」をとらえています。これを知っておくと、苦しい営業スタイルから抜け出すことができるため、ぜひ参考にしてください。
売れない営業が陥る「負のスパイラル」
私はこれまでたくさんの売れない営業を見てきました。皆さん自分なりに頑張っていますが、それでも成果が出ずに悩んでいます。その多くは、次の図のような「負のスパイラル」に陥っているようです。
一般的に、営業活動は「新規開拓」でアポイントを獲得することからスタートします。これはかんたんではありません。そのため、苦労してようやく会えたお客様に「なんとかして売りたい」と思ってしまいがちです。上司から「あきらめるな」「もっと粘りなさい」と言われていたら、なおさら強引に売ろうとしてしまうでしょう。
これでは売れないどころか、お客様を怒らせてしまう危険性もあります。せっかく会ってくださったお客様と、もう二度と会えない関係になってしまう。営業先がなくなるため、またゼロから新規開拓を始めざるを得ない……。これが「負のスパイラル」です。成果が出ないうえに、精神的にも辛いですよね。
私もリクルートで6ヵ月間売上ゼロだったころは地獄のような日々でした。自分だけ成果が出ていない情けなさから「なんとかして売らなければいけない」という気持ちがどんどん強くなり、お客様のためではなく自分のために売ろうとしていたのです。その結果、頑張っているにも関わらず成果は出ませんでした。これでは、営業の仕事は苦しいばかりで、長続きしないでしょう。
一方、トップセールスたちはお客様と楽しそうに話し、ストレスなく成果を出しているように見えます。トップセールスたちはいったいどのような営業をしているのか、次のページから解説しましょう。
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有限会社ピクトワークス 代表取締役 渡瀬謙(ワタセ ケン)
1962年、神奈川県生まれ。小さい頃から極度の人見知りで、小中高校生時代もクラスでいちばん無口な性格。明治大学卒業後、精密機器メーカーに入社。その後リクルートに転職。社内でも異色な「無口な営業スタイル」で、入社10ヵ月めで営業達成率全国トップになる。94年、有限会社ピクトワークスを設立。広告などクリエイティブ全般に携わる。その後、事業を営業パーソン教育の分野にシフト。日本生命保険、三菱UFJ銀行、野村證券など各業界のトップ...
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