よく「最近の新人はなかなか行動しない」という声を耳にします。指示を出してもすぐ動こうとせずに不満そうな表情をされると、指導する側としても悩ましいところですね。しかし部下がすぐ行動できないのは、「指示の出し方」に問題があるのかもしれません。今回はステップ営業法を活用した実践的な指導法をお伝えします。
曖昧な言葉はNG! 「共通言語」を用いて指導を
営業マネージャーの皆さんは、部下との会話の中で次のような言葉を使っていないでしょうか。
- もっとちゃんとしなさい
- もっとはやく行動しなさい
- きちんと対応しなさい
「ちゃんと」「はやく」「きちんと」など、人によって解釈が異なる言葉を使うと、どのような行動をとってほしいのか正確に伝わりません。指導する際は、上司と部下の間で共通認識ができている言葉を使いましょう。そこで役立つのがステップ営業法です。
たとえば、次の「よくある上司と部下の会話」を見てください。
上司 今日の商談はどうだった?
部下 今日はダメでした……
上司 そうか、また明日頑張ってね
部下 はい、頑張ります
商談の結果を聞いて「頑張れ」と言うだけでは、部下は何をどう頑張れば良いのかわからないものです。そこで、ステップ営業法のうち「商談」に該当する次の4ステップを活用してみましょう。

上司 今日の商談はどうだった?
部下 今日はダメでした……
上司 なるほど。相談の流れについて、アイスブレイクから説明してくれるかな
部下 訪問先のご担当者様は犬を飼っていて、私も犬が好きなので会話が弾みました。和やかな雰囲気になったところで、商品説明をしました
上司 そうか、ヒアリングをしなかったんだね?
部下 そうですね……。そのままクロージングをしましたが、結局ダメでした
上司 わかった。明日からはヒアリングを意識してみよう
部下 わかりました!
このように、「ステップ営業法」という共通言語を使うことで、より具体的に商談を振り返ることが可能になります。部下も自分の課題が明確になり、次にとるべき行動が理解しやすくなります。
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有限会社ピクトワークス 代表取締役 渡瀬謙(ワタセ ケン)
1962年、神奈川県生まれ。小さい頃から極度の人見知りで、小中高校生時代もクラスでいちばん無口な性格。明治大学卒業後、精密機器メーカーに入社。その後リクルートに転職。社内でも異色な「無口な営業スタイル」で、入社10ヵ月めで営業達成率全国トップになる。94年、有限会社ピクトワークスを設立。広告などクリエイティブ全般に携わる。その後、事業を営業パーソン教育の分野にシフト。日本生命保険、三菱UFJ銀行、野村證券など各業界のトップ...
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