リクルートホールディングス(6098)やローソン(2651)などの資本参加もあるオイシックスは、7月1日に商号をオイシックスドット大地(3182)に変更した。同社のECビジネスを確認してみよう。
「大地を守る会」を買収 新たなスタートを切ったオイシックス
農薬を極力使用しないで栽培した野菜や果物、いわゆる有機農産物を中心に、冷凍・冷蔵・チルド品、加工食品、飲料などをネットで販売し、宅配するのが、オイシックスドット大地のビジネスである。
百貨店などに2店舗出店するとともに、”買物難民”と呼ばれる買物に出かけることが困難な高齢者向け移動スーパーのフランチャイズ事業なども手がけるが、あくまでも中核ビジネスはネット販売・宅配事業だ。
1997年にコーヘイとして出発し、その後、商号をオイシックスに変更。食品販売サイト「Oisix(おいしっくす)」によるECビジネスの開始は、2000年12月である。ネット通販企業の先発組といっていいだろう。
2017年3月には、有機・無農薬食材の会員制宅配事業を手がける「大地を守る会」をおよそ47億円で買収し子会社化。その大地を守る会との統合など、グループ再編を機に「オイシックスドット大地」として、新たなスタートを切ったというのがこれまでの経緯である。

宅配サービス「おいしっくすくらぶ」の会員数は、13万7,359人(17年3月末)。年におよそ2回の買物で、合計購入金額が1万1,890円というのが会員の平均像だ。それら会員はもとより一般消費者を対象にECビジネスを展開するオイシックスドット大地は、見方を変えれば食品に特化した宅配業者である。売上高がおよそ1兆8,000億円の生協の宅配事業の小型版ともいえよう。
確かに、オイシックスドット大地は、生協と同様に商品調達力が強みのひとつだ。たとえば、生産農家や食品メーカーから商品を仕入れているが、とくに農産物に関しては青果市場を経由しないで生産地からの直接仕入れるのが原則だ、という。
同じ宅配でも、生協の場合は基本的に、配達の曜日や時間が決っているのに対し、「Oisix」サイトでは、配達日や時間帯を幅広く指定することできる。それも同社のウリのひとつである。 つまり、ネットを経由して安心安全な食材を、欲しい時間に届けるのがオイシックスドット大地のビジネスというわけだ。
オイシックスドット大地も、弱点を抱えることはいうまでもない。他のネット通販企業と同様に、配送網の整備やそのコスト問題だ。
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ビジネスリサーチ・ジャパン(ビジネスリサーチ・ジャパン)
1995年設立。代表・鎌田正文。週刊誌や月刊誌、経済誌などを中心に、金融・流通・サービス・メーカーなどの各分野から経済全般まで、幅広く取材・執筆。著者に『図解! 業界地図 2018年版』(プレジデント社)、『図解 これから伸びる企業が面白いほどわかる本 2012年版』(新人物往来社)、『図解 人気外食店の利益の出し方』(講談社+α文庫)、『[図解]儲けの秘密がよくわかる本』(PHP研究所)、『[図解]気になるあの会社の給料がわかる本』(PHP研究所)、『取締役の値段 6: 社会インフラ関連業界 [Kindle版] 』、『図解!業界地図2017年版』など。
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