EC事業者がおさえておきたい、13のテクノロジー関連トピックスの「定点観測」。アライドアーキテクツ藤田さんに、ソーシャルメディアについて聞きました。※本記事は、2018年3月25日刊行の『季刊ECzine vol.04』に掲載したものです。
パブリックよりプライベートを優先
会話型の深いコミュニケーションへ
Facebookについて、まずは1月にザッカーバーグが、ニュースフィードのアルゴリズムの変更を口にした。メディア等が配信するニュースのようなコンテンツではなく、友人や家族の投稿が優先して表示されるようになる。
「自分は投稿せず、興味関心のあるメディアや人をフォローして、気になるニュースが流れてきたら『いいね!』するという、閉じた受け身の使いかたになっているユーザーが増えてきているのではないでしょうか。しかし、前回の定点観測でお話したとおり、Facebookが目指すのは深いつながりと、コミュニケーションの活性化。Facebook上での会話をより増加させる話題を重要視するということでしょう。すでに、Facebook外にリンクするURLが入った投稿はリーチが減っているとの噂もあります」
前回、ニュースのようなパブリックな投稿とプライベートな投稿とで、フィードを二分化するテストも行われていると話してくれた。新しい試みとして、アメリカの一部都市では、ローカルニュースを上位に表示するといったことも行われている。
Facebookでユーザーとのコミュニケーションを行っていたEC事業者にとっては大きな変化だが、どのように対策したらいいのだろうか。
「Facebookページを第二の公式サイトのように活用している企業やブランドも増えていると思います。まずは、URLを張ったお知らせ的なコンテンツをただ流すだけでなく、コミュニケーションが活性化するような仕掛けを行っていくこと。具体的にFacebookが推奨しているコンテンツは、ライブ動画です。グループ上で一緒にライブ動画を見て、コメントをつけてコミュニケーションが活性化する仕組みも作っています。もうひとつは、企業よりも個人の発信力が強くなることを意識し、従業員1人ひとりが個人のアカウントで発信していくこと。インフルエンサーの活用も有効だと思います」
ルールが変わることで、Facebookの活用を控えることを検討する事業者も出てくるだろうが、「それはもったいない」と藤田さんは言う。
「ご存じのとおり、Facebookは膨大な実名ベースの個人データを持っており、ターゲティングした広告の効果は絶大です。Facebookが目指す方向性を汲み取り、彼らが目指すことと自社がやりたいことの折り合いをうまくつける。FacebookはSNS領域で最大級のプラットフォーマーですから、Facebookが目指す方向が、SNS全体が向かう方向にも大きく影響していくでしょう。SNSが今以上に会話重視の、深いコミュニケーションの場になっていくなら、企業のコミュニケーションもそちらを目指すほうが良いと思います」
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ECzine編集部(イーシージンヘンシュウブ)
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