ブランドが消費者に直接商品を販売するD2Cのビジネスモデルでは、顧客1人ひとりに応じた施策の出し分けや、ブランドフィロソフィーを豊かに表現することが重要な意味を持つ。アドビの展開するECプラットフォーム「Magento Commerce」は、充実した顧客管理機能と柔軟なカスタマイズ性によってそれらの取り組みを実現させることが可能だ。2020年7月2日に開催された「ECzine Day 2020 Summer」にて、同プラットフォームがD2Cにもたらすメリットや、アドビの他の製品群と組み合わせることで最大化される効果について語られた。
コカ・コーラなど大手企業のD2CにMagento Commerceが選ばれる理由

「Magento Commerce」は、アドビが提供するコマースプラットフォームである。顧客に応じた表示内容の出し分けなど、ストアフロントの編集を容易に行える特徴があり、注文管理機能が標準搭載されているため、決済やシッピングを含めたバックオフィス機能を別途開発する必要がない。カスタマイズ性が非常に高く、他のシステムと連携しやすい点も強みのひとつだ。流通金額の大きさに応じ、固定年間費用で支払を行えるため、コストメリットが出やすい価格体系とも言える。
さまざまな業種やビジネスモデルで利用されているMagento Commerce だが、D2Cの分野でもトップ企業から高い評価を受けている。コカ・コーラ社は、同プラットフォームを活用し商品のラベルに好きな名前を印字することのできるキャンペーン「Share Coke」を展開したところ、平均注文額が22%増加したと言う。Canon Australiaでは、Magento Commerce を活用し、プロのカメラマンが自分の撮影した写真を販売できるチャネルを構築。7.5倍のコンバージョン率を計測した。導入企業からの評価だけでなく、Forresterやガートナーをはじめ第三者機関による賞を受賞するなど、EC基盤のリーダーポジションを常に保っている。
アドビでシニアソリューションコンサルタントを務める森田セルジオ氏は、D2Cビジネスのメリット4点を次のように挙げた。
- 直接販売のチャネルを持つことにより顧客のデータを収集しやすくなる
- 各ブランドのロイヤリティを強化しやすくなる
- ユーザーのニーズに応じて商品をカスタマイズすることができる
- カスタマイズした商品の3Dモデルを使い、リッチなコンテンツを作成できる

Magento CommerceがECプラットフォームの必須機能を網羅していることは上図で一目瞭然だが、先に挙げたD2Cビジネスの4つのメリットにこれらの機能がどう貢献するのか、森田氏は順を追って説明した。
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渡辺 佳奈(編集部)(ワタナベ カナ)
1991年生まれ。慶應義塾大学環境情報学部を2013年に卒業後、翔泳社に新卒として入社。約5年間、Webメディアの広告営業に従事したのち退職。故郷である神戸に戻り、コーヒーショップで働く傍らライターとして活動。2021年に翔泳社へ再入社し、MarkeZine編集部に所属。
※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です
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