2020年春、多くの実店舗企業が前代未聞の長期間にわたる営業休止を経験しました。この出来事は、今後の実店舗でのものの売りかた、販売スタッフの対面接客のありかたに少なからず変化をもたらすのではないでしょうか。この連載では、「今後、販売スタッフも自身の能力を活かしてチャネルをまたいだ活躍をしてほしい」と考えるファッションコンシェルジュのウメザキアスカさんが、自身の経験を踏まえ、アパレル企業と販売スタッフのこれからを語ります。第3回のテーマは、「変化するファッションビジネスで今行うべきこと」についてです。
ファッションビジネスが変化する今行いたいこと
新型コロナウイルス感染症の影響で、アパレル業界を取り巻く事態は厳しく、日本だけでなく世界も日々変化し続けています。世間では「ユニクロのひとり勝ち」とも言われ、百貨店も大手のアパレル企業も厳しい状況を強いられ、撤退が決まっているショップ・ブランドも多数です。
こうした以前とは異なる状況の中で、社会と同じようにファッションにも、そして私がファッションコンシェルジュとして関わるお客様にも、ライフスタイルなどさまざまな変化が生まれていると感じています。地図が書き換わり始めた今、ファッションに携わる皆さんに提案できることは何か考えてみました。
社内全体のDX化とCX向上に取り組もう
「DX化」「CX向上」というキーワードを見ると、難しそうに考えてしまう方もいるかもしれませんが、これからの時代のファッションビジネスには、下記の2点が必要であると私は考えています。
1. デジタル教育と、教育・評価のシステム構築を行う
実店舗スタッフからのSNS発信が当たり前となっている時代ですが、デジタル化の教育をし、マーケティングを勉強する機会を提供しましょう。思いつきや場当たり的に発信を行うのではなく、自身で戦略を立てられるようにするのです。
また、積極的にECでの販売、売上作りに貢献する実店舗スタッフへきちんと評価を行ったり、インセンティブ提供できる仕組み作りも必要です。成果がわかるシステムが構築されることで、実店舗スタッフのモチベーションも向上し、企業・ブランドにとってもプラスになります。
2. 顧客情報をつなげ、CX向上を図る
実店舗の顧客情報をECと連携できていないという企業・ブランドは、まず情報をつなげるところから始めましょう。連携することで、データ収集も用意になり、スムーズな提案も可能になります。お客様の動きを個々で見て、ECと実店舗双方へ送客する流れを作ることができれば、再び外出自粛期間のような事態になっても、デジタル上からお客様へのアプローチが可能です。
また、デジタル上での情報発信を強化し、情報の充実化を図ることもおすすめします。BEAMSは、ウェブサイト上にコーディネートコンテンツを充実させ、雑誌のような見せかたをしています。また、YouTubeなど動画コンテンツの発信も行い、常にコンテンツの進化、充実化に取り組んでいます。
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ウメザキアスカ(ウメザキアスカ)
ファッションコンシェルジュ
長崎県出身。アパレル販売歴18年、うち店長歴は17年。長崎・福岡の百貨店にて、婦人服・紳士服を販売、プチプラからプレタポルテのブランドまで幅広く担当。出産後は専業主婦を経て、ファッションコンシェルジュとして東京・神奈川でファッションのアドバイス、ショッピング同行、オンライン相談を行う。
ホームページ:パーソナルスタイリスト ウメザキアスカ
Twitter:@asukaumezakiT※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です
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