フロンティアは、20〜50代の男女1,007名を対象に、「購買におけるAIストレス症候群」に関する調査を行った。
【AIストレス症候群の実態】3割がAI利用も6割が「タイパ疲れ」を実感
「買い物での商品選びで、生成AI(ChatGPT、Geminiなど)をどの程度利用しているか」と質問したところ、3割以上の方が「よく利用している(12.5%)」「たまに利用している(22.2%)」と回答した。
比較的新しい技術でありながら、日常的な購買プロセスの新たな選択肢として、既に一定の定着を見せ始めている状況が明らかになった。
前問で、「よく利用している」「たまに利用している」と回答した人に、「買い物での商品選びで、生成AI(ChatGPT、Geminiなど)による大量のデータ比較を見ることに、時間的・心理的な疲れ(タイムパフォーマンス疲れ)を感じるか」と尋ねたところ、約6割が「強く感じる(14.3%)」「やや感じる(46.0%)」と回答した。生成AIを商品選びに活用している層であっても、提示される情報量の多さがかえって負担となっている状況がうかがえる。
次に、「買い物での商品選びで、生成AI(ChatGPT、Geminiなど)を利用する際に、どのような不安・不満を感じることがあるか」と質問したところ、「情報の偏りや誤情報がないか(48.9%)」という回答が最も多く、「推薦する商品が本当に自分に合っているか(33.4%)」「感情や複雑な背景への配慮があるか(20.3%)」と続いた。この結果から、約半数がAIの提示する「情報の正確性」に懸念を抱いていることが示された。
また、「個人の好みに合致しているか」「複雑な背景を汲み取れているか」といった点にも不安の声が集まっており、表面的な条件処理には適していても、個人の細かなニュアンスや特性に寄り添った提案という点では、生成AIに対する信頼が十分に得られていない状況がうかがえる。
続いて、「生成AI(ChatGPT、Geminiなど)が推薦した商品を買った際、本当にこれで良かったのかとモヤモヤしたことはあるか」について聞いたところ、「よくある(13.1%)」「たまにある(48.4%)」という結果だった。6割以上が、AIの推奨に従って商品を購入した後に、自身の選択に対して何らかの迷いや疑問を感じていることがわかった。
【AIストレスを解消する決め手】AIの共感に「腑に落ちない」背中を押すのは「人の太鼓判」
「生成AI(ChatGPT、Geminiなど)から「お気持ちはよくわかります」などと共感の言葉をかけられた際、どのように感じるか」と質問したところ、「安心感はあるが腑に落ちない(23.5%)」という回答が最も多く、「白々しく心に響かない(13.1%)」「物足りなさを感じる(13.0%)」と続いた。合計すると約半数の方が、AIからの共感表現に対して何らかの違和感や物足りなさを抱いていることが明らかになった。
次に、「買い物での商品選びで迷ったとき、背中を押してくれるのは『データの客観的な数字』と『人の主観的な太鼓判』のどちらか」という設問では、「人の主観的な太鼓判(23.2%)」「どちらも同じくらい(30.2%)」「データの客観的な数字(15.0%)」「特に迷うことはない(31.6%)」という結果だった。多くの消費者がデータと人の意見の間で決めかねており、AI時代において情報が豊富になっても「どちらか一方」には頼りきれていない実態がうかがえる。
続いて、「買い物での商品選びにおいて、誰にも相談せず生成AI(ChatGPT、Geminiなど)だけで決めた場合と、人と会話しながら決めた場合では、どちらのほうがより後悔がなく、納得感があると思うか」と質問したところ、「人と会話しながら決めた場合(45.2%)」「生成AIだけで決めた場合(10.9%)」「どちらも同じくらい(43.9%)」という回答だった。「人と会話しながら決める」ほうが納得感があるとする回答が、AI単独での決定を上回った。
【AI時代の接客価値】半数以上が求める「人間の熱意」
「買い物において、店員など人間と対話することにどのような価値を期待するか」と聞いたところ、「プロ目線の率直な意見(29.2%)」と回答した人が最も多く、「疑問・不安の解消(25.6%)」「新しい視点や発見の提供(18.1%)」と続いた。人間との対話に対して、客観的な情報の提示以上の役割を求めていることが明らかになった。商品選びでは、「プロの視点による率直な評価」や、「個別の疑問に対する的確な対応」など、経験や専門知識に裏打ちされた人ならではのサポートが期待されている。
次に、「買い物において、あなたがこの人から買ってよかったと思う店員の特徴」について質問したところ、「専門知識があり的確なアドバイスをしてくれる(28.3%)」といった回答が最も多く、「デメリットを含めた正直な説明をしてくれる(24.8%)」「親しみやすさと安心感がある(23.1%)」と続いた。
このことから、愛想の良さや商品の推奨だけでなく、専門知識に基づいた客観的な評価や、ネガティブな情報も含めて正直に伝えてくれる誠実さが、消費者からの信頼につながっていることが判明した。
最後に、「生成AIがどんなに進化しても買い物において人間の熱意に心が動かされる」について尋ねたところ、半数以上が「とてもそう思う(12.2%)」「ややそう思う(39.8%)」と回答した。AIの技術がいかに発展し、精緻な情報処理が可能になったとしても、人間の情熱や熱意が購買行動において特別な影響力を持ち続けることが示唆された。
【調査概要】
調査名:「購買におけるAIストレス症候群」に関する調査
調査期間:2026年6月19~20日
調査方法:PRIZMAによるインターネット調査
調査人数:1,007人
調査対象:調査回答時に20〜50代の男女と回答したモニター
調査元:フロンティア
モニター提供元:サクリサ
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