20以上のサイトを統括。伝統をECでつなぐ銀座千疋屋の運営体制
━━最初に、中嶋さんの自己紹介と、社内における現在の業務内容について教えてください。
私は現在、銀座千疋屋ホールディングスに籍を置いています。グループ会社である「銀座千疋屋」「パティスリー銀座千疋屋」、そして和菓子の「花園万頭」といった各ブランドの3つのオンラインショップを中心に、全般的に管理・運営しています。各ブランドがそれぞれ複数のWebサイトやECモールに出店しているため、統括している店舗数は全体で20店舗以上に及びます。
その中でも、やはり「銀座千疋屋オンラインショップ」の取扱ボリュームが最も大きく、日々のリソースの多くを同サイトに注いでいます。
━━かなり大規模な多店舗展開ですね。どのような体制で運営されているのでしょうか。
組織の拠点としては2拠点あり、私が普段勤務している築地オフィスに5名、埼玉の上尾にある出荷センター(物流拠点)に6名の専任スタッフが在籍しています。基本となる受注業務、フリーダイヤル対応や出荷の現場実務は双方で連携しています。さらに、築地では新規ショップの立ち上げや売上拡大に向けた企画、カスタマーサポートを担っています。
モールごとにユーザー層や注文の波が異なるため、日々の状況に応じて築地と上尾で緊密にコミュニケーションを取り、臨機応変にリソースを配分できるのがこの2拠点体制の強みです。
ギフト需要が99%。主力「ゼリーとアイス」に宿るブランド力
━━銀座千疋屋オンラインショップにおける商材の特長や、ECならではの役割についてお聞かせください。
基本的には「実店舗に並んでいるものは、ほぼすべてECでも買える状態にしたい」という方針で、幅広いフルーツやスイーツをラインナップしています。どうしても配送が難しい生ケーキなどを除き、ほぼすべての商材を取り扱っています。
当社の実店舗は現状、東京都にしか存在していません。そのため、北海道や九州など全国の遠方のお客様に対しても、Webを通じて銀座千疋屋のフルーツをお届けできることこそが、オンラインショップの大きな役割だと考えています。
━━数ある商材の中で、直近で特にECでヒットしている商品や売れ筋の事例はありますか。
定番ではありますが、「銀座ゼリー」と「銀座プレミアムアイス&ソルベ」の2つが圧倒的なツートップですね。夏場だけでなく冬場も含めて年間通じて高い売上を維持し続けている、当社の最強の売れ筋商品です。世間一般に定着している「銀座千疋屋=フレッシュで高品質なフルーツ」という強いブランドイメージに完璧に合致しているのが、果肉がゴロゴロ入ったゼリーやフルーツフレーバーを贅沢に使ったアイスクリームなのです。

━━季節を問わずに売れ続けるのはすごいですね。なぜそこまで選ばれるのでしょうか。
当社のEC売上は、実に「99%」がギフト需要で占められています。贈り物として選ばれる際、買い手は「好みが分かれず、誰にでも喜んでもらえる無難なもの」を探します。そうした心理に、当社のゼリーやアイスが持つ安定感と上質感がぴったりとハマっているのだと考えています。
現状の自家需要は伸びしろがあるため、お歳暮の時期などに「まず自分で味を確かめたい」というお客様向けに単価を抑えた「お試しセット」を用意し、納得してからギフト用にご注文いただく流れも作っています。
