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押さえておきたい!ECトレンド図鑑

【購入率2.8倍】銀座千疋屋に学ぶ!動画活用と即日出荷で切り拓くギフトEC戦略


 本記事では、老舗フルーツ専門店「銀座千疋屋」が取り組むEC戦略に迫る。売上のほとんどをギフト需要が占める同店では、お中元・お歳暮市場の縮小に対応するため、誕生日や内祝いといった日常のギフト需要を新たに開拓。実店舗の接客を再現した商品説明や、購入率が2.8倍に跳ね上がる動画活用、12時までの注文を即日出荷する物流オペレーション改革、さらに「Web注文・店頭受取」など、伝統と革新を掛け合わせた施策の全貌を聞いた。

20以上のサイトを統括。伝統をECでつなぐ銀座千疋屋の運営体制

━━最初に、中嶋さんの自己紹介と、社内における現在の業務内容について教えてください。

 私は現在、銀座千疋屋ホールディングスに籍を置いています。グループ会社である「銀座千疋屋」「パティスリー銀座千疋屋」、そして和菓子の「花園万頭」といった各ブランドの3つのオンラインショップを中心に、全般的に管理・運営しています。各ブランドがそれぞれ複数のWebサイトやECモールに出店しているため、統括している店舗数は全体で20店舗以上に及びます。

 その中でも、やはり「銀座千疋屋オンラインショップ」の取扱ボリュームが最も大きく、日々のリソースの多くを同サイトに注いでいます。

株式会社銀座千疋屋ホールディングス 広告宣伝部 WEB課 統括主任 中嶋 さゆり氏

━━かなり大規模な多店舗展開ですね。どのような体制で運営されているのでしょうか。

 組織の拠点としては2拠点あり、私が普段勤務している築地オフィスに5名、埼玉の上尾にある出荷センター(物流拠点)に6名の専任スタッフが在籍しています。基本となる受注業務、フリーダイヤル対応や出荷の現場実務は双方で連携しています。さらに、築地では新規ショップの立ち上げや売上拡大に向けた企画、カスタマーサポートを担っています。

 モールごとにユーザー層や注文の波が異なるため、日々の状況に応じて築地と上尾で緊密にコミュニケーションを取り、臨機応変にリソースを配分できるのがこの2拠点体制の強みです。

ギフト需要が99%。主力「ゼリーとアイス」に宿るブランド力

━━銀座千疋屋オンラインショップにおける商材の特長や、ECならではの役割についてお聞かせください。

 基本的には「実店舗に並んでいるものは、ほぼすべてECでも買える状態にしたい」という方針で、幅広いフルーツやスイーツをラインナップしています。どうしても配送が難しい生ケーキなどを除き、ほぼすべての商材を取り扱っています。

 当社の実店舗は現状、東京都にしか存在していません。そのため、北海道や九州など全国の遠方のお客様に対しても、Webを通じて銀座千疋屋のフルーツをお届けできることこそが、オンラインショップの大きな役割だと考えています。

━━数ある商材の中で、直近で特にECでヒットしている商品や売れ筋の事例はありますか。

 定番ではありますが、「銀座ゼリー」と「銀座プレミアムアイス&ソルベ」の2つが圧倒的なツートップですね。夏場だけでなく冬場も含めて年間通じて高い売上を維持し続けている、当社の最強の売れ筋商品です。世間一般に定着している「銀座千疋屋=フレッシュで高品質なフルーツ」という強いブランドイメージに完璧に合致しているのが、果肉がゴロゴロ入ったゼリーやフルーツフレーバーを贅沢に使ったアイスクリームなのです。

━━季節を問わずに売れ続けるのはすごいですね。なぜそこまで選ばれるのでしょうか。

 当社のEC売上は、実に「99%」がギフト需要で占められています。贈り物として選ばれる際、買い手は「好みが分かれず、誰にでも喜んでもらえる無難なもの」を探します。そうした心理に、当社のゼリーやアイスが持つ安定感と上質感がぴったりとハマっているのだと考えています。

 現状の自家需要は伸びしろがあるため、お歳暮の時期などに「まず自分で味を確かめたい」というお客様向けに単価を抑えた「お試しセット」を用意し、納得してからギフト用にご注文いただく流れも作っています。

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年中行事の縮小に立ち向かう。日常に寄り添う「新ギフト需要」開拓

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この記事の著者

道上 飛翔(編集部)(ミチカミ ツバサ)

1991年生まれ。法政大学社会学部を2014年に卒業後、インターネット専業広告代理店へ入社し営業業務を行う。アドテクノロジーへの知的好奇心から読んでいたMarkeZineをきっかけに、2015年4月に翔泳社へ入社。7月よりMarkeZine編集部にジョインし、下っ端編集者として日々修業した結果、2020年4月より副...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2026/09/08 09:56 https://markezine.jp/article/detail/77180

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