創業時からテレワークの働き方を推進してきたニット・小澤美佳さんが400人フルリモートの実践を教えてくれる本連載。第6回のテーマは「テレワーク時代のオンボーディング」です。オンライン下で新メンバーを迎え入れるにあたって、育成担当者の選定方法、目標設定時に留意するべき点、管理職が持つべきマインドセットなど、オンライン下における新人育成にまつわるトピックを解説いただきました。
2021年度は「オンライン新入社員研修」元年
新しい年度をオンライン上でスタートさせる企業も多いのではないでしょうか。今回はそんなみなさまに向けて、オンライン環境下での人材育成のポイントをお伝えします。昨年ビジネスコンサルタント社が実施した調査によると、オンライン研修を実施している企業は約半数。そして、そうしたオンライン研修が採用されているのは「新入社員研修」がもっとも多いとの結果がありました。

私たちニットは、世界33ヵ国400名のメンバーが在籍しており、全員がフルリモートという形で勤務しています。リモートワークは柔軟な働き方を実現し、場所や時間に拘束されない魅力がありますが、相手の顔が見えていないがゆえに、精神的なケアの必要性や正しい情報の伝達が行われているかをとらえることが難しい側面もあります。もちろん、ニットでもこうした課題は創業当初からありましたが、長い時間をかけて解消に取り組んできました。
当社では、新しいメンバーのリモート環境下での受け入れから組織への定着、そして現場で戦力化するまでのフローを「オンボーディング」と呼んでいます。今回は新メンバーをオンボーディングするにあたってのポイントを述べていきます。
ポイント1 :フェーズを区切って目標設定する
まずは「人材育成で大切なことは『段階を踏んでいくこと』」である点を念頭に置きましょう。組織に入って間もない新メンバーのオンボーディングが何事もなく順調に進められることはそうそうありません。各フェーズで、「授けるべき情報」と「最適な方法」をすり合わせて、内容をつくり込んでいくことが求められます。
当社でも、入社したばかりのメンバーが短期間で辞めてしまったことがありましたが、振り返ってみると、当時はフェーズを区切ることなく、ただただオンボーディングへと促す教育を実施していました。初期の段階から非常にレベルの高い目標を設定してしまっていたため、入社したばかりのメンバーにとっては非常に大きな負担になってしまったのでしょう。
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株式会社ニット 広報 小澤美佳 (コザワミカ)
2008年に株式会社リクルート入社。中途採用領域の代理店営業、営業マネージャーを経て、リクナビ副編集長として数多くの大学で、キャリア・就職支援の講演を実施。採用、評価、育成、組織風土醸成など幅広くHR業務に従事。2018年 中米ベリーズへ移住し、現地で観光業の会社を起業。2019年にニットに入社し、カスタマーサクセ...
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