「ウェルビーイング」とは、心身はもちろん、社会的にも幸福で健康である状態を指します。働き方改革の推進に伴い、ワークライフバランスの重要性が叫ばれる昨今、今後ますます注目されるであろう概念です。そんな中、2022年4月に「女性活躍推進法」が改正されたものの男女共同参画の観点から見ると、日本はほかの先進国に比べて大きく遅れをとっているとされています。本稿では、ウェルビーイングに関与するストレスや職業意識の男女差から、営業職の向き合い方、マネジメント方法を解説していきます。
ストレス・職業意識の男女差は一定数存在する
2022年11月、ウェルビーイング・人的資本経営支援を行なっているラフールは、同社が提供する「ラフールサーベイ」の回答データ、企業数462、対象人数6万6,427名(女性:2万9,003名, 男性:3万7,424名) を活用し、立正大学心理学部と共同で、「ウェルビーイングの観点から見た「ストレス」や「職業意識」の男女差に関する研究結果」を公開しました。

調査では、まずわかったのはストレス指標19項目のうち、10項目以上は男性よりも女性の数値が高いということ(19項目のうち、6項目は男性より女性の数値が高く、3項目は同程度)。

続いて、男女共同参画に関わる8項目のうち、6項目で女性の数値が低かったことがわかりました。それに加え、次のような結果も見えてきました。
- 「今の仕事(業務)はきっと将来の自分のためになると感じる」教育・研修、介護・福祉・医療、人材サービス、メーカー(素材・食品・医薬品他)、インフラ、その他の業種のみ男女差は見られなかった。
- 「自分の仕事に見合う給料やボーナスをもらっている」人材サービス、建設・不動産、コンサルティング、IT・インターネットの業種において、むしろ女性の方が平均値は高く、残る業種では有意な男女差は見られなかった。
- 上司からの評価や給料、さまざまな立場の活躍などに対する認知は、40代以降で男女差が見られ、とくに「上司からのふさわしい評価」「仕事に見合う給料やボーナス」「いろいろな立場の人が尊重されている」の3項目で、男性の得点が上昇に転じる傾向があった。
これらの結果から、ウェルビーイングに取り組む際、この男女差に注目することの重要性が示されています。もちろん、こうした男女差は雇用形態や転職の有無など、実際のキャリア状況の違いを反映している可能性もあり、それと合わせて個々人の価値観に寄り添っていくことも必要です。
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株式会社ラフール 社長室 大澤 直人(オオサワナオト)
新卒で広告代理店に入社し、外食チェーン、菓子メーカー、自動車メーカーなどのプロモーションを担当する傍ら、2016年に株式会社ttthreeを設立し、アプリの開発・運営を行う。その後フリーランスを経て、2019年株式会社ラフールに入社。現在は社長室にて組織改善サーベイ「ラフールサーベイ」の広報・PR・ユーザーインタビ...
※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です
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