ECにかかわるプラットフォーマーの動向や、ユーザーを引きつけるキャンペーン施策、 クリエイティブ活用などについて、四半期に一度、各分野のプロにポイントを聞く「定点観測」。今季は、Googleの影響の大きさ、動画活用の進行、LINEとの連携、新しい決済の台頭が目立った。自社に関連するポイントをおさえ、来る年末商戦に備えよう(※本記事は、2017年9月25日刊行の『季刊ECzine vol.02』に掲載したものです)。
カゴ落ち対策に一定の成果 MA活用は当たり前の世界へ
カゴ落ち対策に特化したライトなマーケティングオートメーション「カートリカバリー」。提供するイー・エージェンシーの大西さんは、「次のステージに向かおうとしている」と言う。
「僕らは、カゴ落ち対策に特化したマーケティングオートメーションを提供してきました。メールで既存顧客に、リマーケティング広告でまだ会員になっていないユーザーにアプローチするハイブリッド式で、運用面でもコストパフォーマンスでも効率が良く、クライアントにも喜んでいただいています。一方で、カゴ落ちしたユーザーに特化してアプローチするので、母数が少ないのが課題でした。クライアントの中には、売上が上がるならもっと広告費を投下したいとお考えの方もいらっしゃるのですが、そこを広げるのが難しい」
カゴ落ちメールの開封率、コンバージョン率の高さは通常のメルマガと比較すると目を引くものだが、カゴ落ちしたユーザーに限るので、母数は少ない。また、施策は一度でもサイトを訪れたことがあるユーザーに限定されるので、これらの施策を研ぎすませても、ある一定以上のインパクトは望めないのが現状だ。
「ですから、これまでライトなマーケティングオートメーションという立ち位置だったところを、ミドルくらいを目指したいなと。弊社ではレコメンドエンジンも持っていますので、たとえばそれと組み合わせて、カゴ落ち手前にいるユーザーにアプローチするといったことです。
また、チャネルのひとつとしてLINEを組み込むことも考えています。概念的には、CRMまで含むのが、次世代のミドルなマーケティングオートメーションのあるべき姿ではと考えています」
ツールを利用するEC事業者側も、ライトなマーケティングオートメーションで一定の成果を感じ、さらに複雑なシナリオを実施するために、統合的なツールに乗り換えるところも増えているそうだ。
「そういう意味では、マーケティングオートメーションに対して、『トライアルでやってみよう』から、本格的な活用フェーズに近づいてきていると思います。マーケティングオートメーションはその存在を特別意識するものではなくて、活用して実施できる施策はやっていて当たり前という世界に向かっているのではないでしょうか」
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ECzine編集部(イーシージンヘンシュウブ)
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