2017年10月13日に、大阪・梅田スカイビルで開催したイベント「ECzine Day 2017 KANSAI」。17時からのセッションには、Faber Company エグゼクティブ・マーケティング・ディレクター 月岡克博さんが登壇。「“検索意図”を把握したコンテンツマーケティングで成果を出す方法」と題し講演を行った。その模様をレポートする。
検索、SEOを専門としたWebマーケティング支援を手がけるFaber Company(ファベルカンパニー)。「Faber」はラテン語で「職人」を意味している。職人=プロフェッショナルのノウハウなどを最新技術で再現し、広くWeb担当者に活用してもらうことをテーマに、「職人とテクノロジーの融合」を標榜する企業だ。
テクノロジーとしては、2015年3月に国立大学との産学共同研究でAI技術を活用した、コンテンツ&SEOプラットフォーム「MIERUCA(ミエルカ)」をリリース。現在750社以上に導入されている。 “日本発、海外”を目指しており、英語版リリースも控えているという。
コンテンツを重視した検索エンジン対策の必要性
講演のテーマは「コンテンツマーケティング」。月岡さんはコンテンツに強みがあるECサイトの例を紹介しながら、ECサイトにおいて「コンテンツ」が今後重要になってくると説明する。
その裏付けとして、検索エンジン利用に関するデータを紹介。購買ファネルの上流から下流まで、検索エンジンがより多く利用されていることから、「検索」の重要性を強調した。
また、検索キーワード(=クエリ)には3つのタイプがあることも説明。そのひとつが情報収集型の「インフォメーショナルクエリ」で、これが検索全体の8割を占める。これを「コンテンツクエリ」と位置づけた。
残り2割は、取引型の「トランザクショナルクエリ」と案内型の「ナビゲーショナルクエリ」。トランザクショナルクエリは購入などのコンバージョンに近い意図があるもの。ナビゲーショナルクエリは、ブランド名や商品名の「指名検索」などが代表的で、ある程度コンバージョンにも近い。2つを合わせて「コマースクエリ」とした。

「この買いにくる検索=コマースクエリは、リスティング広告で取るべきです。いくら広告費をかければいくらコンバージョンするか見えるので、費用対効果がわかりやすい。一方、情報収集のための検索=コンテンツクエリは、明確に商品がほしいわけではありません。そんなユーザーに『買ってください』と言って広告を出したとしても費用対効果は合いません。この8割のユーザーに広告費をかけずにリーチするには、やはり『検索』で来てもらうことになります。そこで重要なのが『コンテンツ』です」
コンテンツクエリで検索する潜在顧客にリーチするためには、ユーザーの「"検索意図"を把握した」コンテンツが必要なのだという。
検索意図の把握とは何か
ユーザーの検索意図を把握するには? まずはプラットフォームであるGoogleのアルゴリズムの進化を理解する必要がある。Googleアルゴリズム「ハミングバード」は、検索される言葉の意味や、意図を理解したうえで検索結果を最適化するものだ。
たとえば「掃除機 壊れた」と検索した時の、とある上位サイトには、掃除機の不調を故障かどうか見極めるためのコンテンツがある。ただ「掃除機 壊れた」の文言は、サイト内のどこにも入っていない。それでも上位表示しているということは、「掃除機 壊れた」で検索するユーザーは「掃除機は壊れてしまっているのか、その見極め方法を知りたい」のだとGoogleは解釈し、このような検索結果を返していると言える。
「単純にキーワードが入っているから、検索にヒットするという時代はすでに終わっています。ユーザーがなぜその検索しているのかをきちんと考えて、コンテンツ設計しなければならないということです」
コンテンツマーケティングとは、自社の商品やサービスのよさをアピールすることではなく、ユーザーが知りたい・求める=「検索意図」に沿った情報を提供すること。では、どのように検索意図を把握してコンテンツを企画すればいいのか。続いて、実践的な3つのステップを紹介した。
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松岡 亜希(マツオカ アキ)
フリーランスのライター&エディター。出版社勤務を経て独立。雑誌、書籍、Webサイト、企業広報などさまざまな分野で活動中。
※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です
【AD】本記事の内容は記事掲載開始時点のものです 企画・制作 株式会社翔泳社
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