アパレルEC関連のさまざまなゲストをお招きし、ビジョナリーホールディングス(メガネスーパーを含めた複数社を束ねる五感創出企業)でEC・オムニチャネル推進を統括し、ECエバンジェリストとしても活動する川添隆さんと対談していただくこのコーナー。第22回は、若干24歳でEC事業部長(インターネット店 店長)を務める坂善商事株式会社の村上進平さんが登場です。
22歳未経験でECチームのリーダーに

川添(ビジョナリーホールディングス) 村上さんは、社長のご子息でいらっしゃるんですね。
村上(坂善商事) はい。ただ、次期社長と目されて入社の道が決まっていたわけではなく、高校3年生の時に引っ越しの派遣バイトをやっていたら「どうせならうちで働いてみれば?」と言われて、渋谷のサカゼンの店舗で8ヵ月間、販売員のアルバイトをしていたんです。高校卒業後はアメリカに渡り、2年弱現地で働いていました。
川添 なぜアメリカへ?
村上 特にやりたいことはなかったのですが、アメリカという国に漠然と憧れがあったのと、当時は日本にすごく窮屈さを感じていて、海外は本当に自由なのか確かめる目的で行きました。現地では大学に通うこともなく、ずっと倉庫で検品のアルバイトなどをしながら生計を立てていました。
川添 帰国後、20歳の時にサカゼンの販売員として入社されていますよね。その後はどういうキャリアを歩んで、現職に至るんですか?
村上 渋谷店・新宿店で販売員として勤務した後、立川店がリニューアルするタイミングで店長になり、オープン前の準備期間を含めて1年半ほど立川で働きました。ある日、達筆な字で「辞令」と書かれたファックスが店に突然届いて、ECの部署への異動が決まりました。
川添 前触れなしに、しかもファックスが送られてくるんですね(笑)。異動を知った時の気持ちはどうでしたか?
村上 当時の僕にとって、ECは「実店舗の敵」というイメージが強くて、商品をたくさん持っていかれるし、やりとりしても話が合わないし、「マジか……」と思ったのが正直なところです。ただ、これは僕の憶測ですが、7年間くらいずっと横ばいだったECの業績をテコ入れする人員として、僕は都合が良かったんだと思います。基本は年功序列の企業ですから、前任者が辞めて空いたポストに若い人材をあてがうにあたって、僕は立場上、スピード出世になっても周りの理解を得やすいと上層部は考えたのではないでしょうか。
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渡辺 佳奈(編集部)(ワタナベ カナ)
1991年生まれ。慶應義塾大学環境情報学部を2013年に卒業後、翔泳社に新卒として入社。約5年間、Webメディアの広告営業に従事したのち退職。故郷である神戸に戻り、コーヒーショップで働く傍らライターとして活動。2021年に翔泳社へ再入社し、MarkeZine編集部に所属。
※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です
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