利用者が1,000万人を超える家計簿アプリや事業者向け会計ソフトなどを提供しているマネーフォワードの経営状況と戦略に迫ってみた!
利益計上はいまだなし 売上高と従業員数は急上昇中
最初に経営状況を見ていこう。マネーフォワードの設立は2012年、株式上場は17年である。
社歴が浅い会社の多くがそうであるように、同社の場合も利益を生み出すまでには至ってないのが現実だ。上場以来どころか、創業から利益を計上したことは一度もない。事実、会社スタートからの利益の蓄積を示す利益剰余金は、19億6,200万円の赤字(20年5月現在)である。
新規事業の立ち上げなど事業拡大に積極的に取り組んでおり、それにともなう従業員の増加による人件費、広告宣伝費への投入といった先行投資負担が、利益を上回っているのが要因だ。研究開発費も計上するようになっている。
表にあるように、会社の最終損益は赤字(当期純損失)が続いており、20年11月期も27~36億円の赤字予想である。
新規投資に回すキャッシュが、本業の営業活動で獲得するキャッシュだけでは足りないこともあり、借入を実行したり、新規株式を発行することで資金調達。今年に入り海外公募増資も実施した。
一方、売上高は急上昇である。子会社とのグループ決算に移行した17年11月期からは「28億円→45億円→71億円」での推移だ。20年11月期は110~114億円の予想である。単体ベースだった16年11月期からは7倍を超える伸びである。
従業員の増加も著しい。20年5月現在の779人は、16年11月期の162人からは約5倍の増員である。
マネーフォワードの業績推移

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ビジネスリサーチ・ジャパン(ビジネスリサーチ・ジャパン)
1995年設立。代表・鎌田正文。週刊誌や月刊誌、経済誌などを中心に、金融・流通・サービス・メーカーなどの各分野から経済全般まで、幅広く取材・執筆。著者に『図解! 業界地図 2018年版』(プレジデント社)、『図解 これから伸びる企業が面白いほどわかる本 2012年版』(新人物往来社)、『図解 人気外食店の利益の出し方』(講談社+α文庫)、『[図解]儲けの秘密がよくわかる本』(PHP研究所)、『[図解]気になるあの会社の給料がわかる本』(PHP研究所)、『取締役の値段 6: 社会インフラ関連業界 [Kindle版] 』、『図解!業界地図2017年版』など。
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