国内でもすでに多くの利用者を抱える、アメリカ発の大手ECサイトAmazon。 同サイトでは近年、事業者に向けた物流関連プログラムの強化に力を入れている。 果たして、その真意とはどこにあるのだろうか(※本記事は、2017年6月25日刊行の『季刊ECzine 2017年夏号』に掲載したものです)。
すでに日本人の生活に深く根付いている、大手ECサイトAmazon。もはやこれなくしては生活できない、という方も多いのではないだろうか。そのAmazonが近年活発に推進しているのが、「フルフィルメント by Amazon(FBA)」と「マケプレプライム」という物流にかかわる2つのプログラムだ。
これらは、Amazonで販売する事業者に向けた配送・販売関連プログラムだが、その裏には、顧客を巻き込む壮大な戦略が存在していた。
洗練された物流システムを 小売事業者にも
自社ECサイト保有の有無にかかわらず、EC事業者が大手サイトに出品して売上アップを図ることは、今や当前の選択肢だ。しかし、サイトに出品することで大幅な集客に成功すれば、マンパワーが必要になる物流業務が煽りを受けることとなる。
EC大手のAmazonがこの課題の解決策として提案するのが、「フルフィルメント by Amazon(FBA)」である。今回取材に応じてくださった、セラーサービス事業本部営業本部長の石橋憲人さんに、まずはFBAの概要について伺った。
アマゾンジャパン セラーサービス事業本部営業本部長の石橋憲人さん
「一般的にEC事業者様は、商品の受注からピックアップ、梱包、物流業者様への依頼といった一連の流れを、自社の配送網を使って運用されています。それに対し、『Amazonが倉庫業と配送業の部分をサービスとして請け負います』というのがFBAのプログラム内容です。具体的には、事業者様の商品を我々が運用するフルフィルメントセンター(物流倉庫)に納品していただくことで、Amazonが、商品保管・管理に加え、お客様への配送、さらには返品や商品交換に関するカスタマーサポートを代行します。Amazonに出品いただいていることが前提となりますが、他のECサイトでの発注にも対応しています」(石橋さん、以下同)
配送業務が重荷になっている事業者にとって、Amazonの配送システムを活用できることは大きな利点と言えるだろう。Amazonは現在、全国8都府県・13ヵ所にフルフィルメントセンターを保有しており、そこで、自社で販売している商品もFBAの商品も管理している。さらにはそのサービスレベル向上のため、導線やレイアウトなどに日々改善が加えられているという。
メールマガジンに登録無料すると、続きをお読みいただけます
-
- Page 1
-
- Page 2
-
- Page 3
-
- Page 4
この記事は参考になりましたか?
- 季刊ECzine vol.01 特集連載記事一覧
- この記事の著者
-
渡邊 徹則(ワタナベ テツノリ)
株式会社Version7代表取締役。Web・コンテンツ制作、分析、マーケティングなどを手掛ける。
執筆業では、主にソーシャル、EC、海外サービス、メディアなどが専門。
会社概要 - seven@ver7.jp - Twitter/Facebook @brigate7※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です
この記事は参考になりましたか?
この記事をシェア
