デジタル化が進み、消費者が受け取るコンテンツのバリエーションがいっそう多岐にわたるにつれ、インターネットのトラフィックは年々増加している。こうした状況下で増え続けているのが、悪意のある第三者やボットによる不正アクセスだ。とくにECサイトにおいてはこうしたアプローチが日常的に行われており、顧客の安全を守るためにも企業が対策を講じる必要があると言えるだろう。2022年8月30日開催の「ECzine Day 2022 August」にて、チェク・ジャパン株式会社の廣瀬健一氏、株式会社バイク王&カンパニーの大石和生氏、Septeni Japan株式会社の前田淳志氏が登壇。不正トラフィックがビジネスに与える影響やECサイトのセキュリティリスクと対策について、事例とともに紹介した。
ウェブ広告の不正トラフィックを検知し、ブランド失墜の悲劇を防ぐ
イスラエル軍の諜報機関8200部隊出身の技術者を中心に設立されたCHEQ AI Technologies Ltd.。国防のサイバーセキュリティを担うために培われた技術を基にCMOおよびマーケターのためのサイバーセキュリティサービスを提供し、全世界で1万4,000社以上の企業が利用している。2022年にCBインサイツが発表した世界で有望なAIスタートアップ100社を選出する「AI100」に選ばれた点も特徴だ。そんな同社の日本法人として設立されたのがチェク・ジャパンである。
(写真中央)株式会社バイク王&カンパニー デジタルマーケティンググループ マネージャー 大石和生氏
(写真右)Septeni Japan株式会社 パフォーマンスグロース本部 エキスパート 前田淳志氏
廣瀬氏はまず、不正トラフィックを無視することで起こり得る事象について「ボットなどによるデジタル広告の不正クリック」を挙げる。これは、コンバージョンにつながらないクリックであるにもかかわらず課金が発生する、もしくはボットに対してリターゲティング広告を表示してしまうなど「マーケティング費用の無駄遣い」につながるものだ。
「現代のボットは資料請求をしたり会員登録をしたりと、実際にコンバージョンにつながる行動を起こすため、注意が必要です。MAを用いてコンバージョン後にナーチャリング(顧客育成)や資料送付を行っている場合は、ボットに対して無駄な資源を割くことになってしまいます。また、それらのボットに対してリターゲティングし、分析することで、気づかぬうちに大きな損失をしていることになります」(チェク・ジャパン 廣瀬氏)
不正トラフィックは、このほかにも無駄なリード対応の増加やECサイトにおける偽装予約・購入といった「人・システムの無駄遣い」や、クレジットカード詐欺、顧客情報の流出といった「セキュリティリスクの増加」を招くことが懸念されている。これらはいずれも売上・成長機会の損失及び信頼の失墜につながるため、企業としても無視してはならない領域であると言えよう。
「そこで当社は、不正ユーザーやボットをブロックすることでデジタル広告を守るソリューションを展開しています」(チェク・ジャパン 廣瀬氏)
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奥野 大児(オクノ ダイジ)
1971年生まれのライター・ブロガー。20年ほど企業内でデータベースエンジニアや社内SEを経験してからフリーに。
執筆ジャンルは、IT・ガジェット・歴史・ドラマ・グルメ・将棋・旅など。ブロガーを活用したPR施策も受け付けています。●Blog:https://www.odaiji.com/blog/
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